昭和40年代

OK牧場の決闘の後日談を描いた異色西部劇「墓石と決闘」

保安官ワイアット・アープがアイク・クラントン一家と対決するOK牧場(正確にはOKコラル)の決闘は何度も映画化されている西部劇の定番ですが、これはその中でも異色作です。 1967年(昭和42年)公開の「墓石と決闘」。監督は、1957年にバート・ランカスタ…

ジェーン・フォンダが「ベトナム反戦の闘士」になる前の可愛い女優さんだった時代の「裸足で散歩」

ジェーン・フォンダといえば、1970年代、ベトナム戦争の時代には反戦運動の闘士として知られ、「帰郷」とか「ジュリア」とか社会性の強い映画に出た、自立する女性を代表するような女優ですが、そのフォンダが、まだ可愛い女優さんだった頃の時代の映画です…

冬季オリンピックの映画といえば、やはりクロード・ルルーシュの「白い恋人たち」

ソチ・オリンピックが来年に迫り、冬季オリンピックが話題になることが増えて来ました。そんなわけで、冬のオリンピックの映画です。 「男と女」で有名なクロード・ルルーシュ監督の「白い恋人たち」。1968年(昭和43年)のフランス・グルノービル・オリンピ…

バーブラ・ストライサンド、ライアン・オニールのドタバタ喜劇「おかしなおかしな大追跡」

ノスタルジーというか、オマージュというか、米国では時々、先祖帰りの映画が登場します。これもその1本。 1972年(昭和47年)製作、公開の「おかしなおかしな大追跡」。当時乗りに乗っていたバーブラ・ストライサンドとライアン・オニールという旬のスター…

エリザベス・テーラーのウェデイングドレス姿が初々しい「花嫁の父」

20世紀の米国を代表する美人女優だったエリザベス・テーラーの映画です。 1950年(昭和25年)製作の「花嫁の父」です。ただし、このスバル座(東京・有楽町)のパンフレットは「No.'68-7」とありますから、1968年(昭和43年)にリバイバル公開されたときのも…

アガサ・クリスティ原作、シドニー・ルメット監督のオールスター映画「オリエント急行殺人事件」

エルキュール・ポアロを現代に復活させた映画といってもいいかもしれません。 アルバート・フィニーがエルキュール・ポアロを演じたシドニー・ルメット監督のオールスター映画「オリエント急行殺人事件」。1974年(昭和49年)の公開です。この映画で、アガサ…

オードリー・ヘップバーン、アルバート・フィニー主演の「いつも2人で」

米国映画かと思ったら英国映画でした。オードリー・ヘップバーン主演の、この映画... 1967年(昭和42年)公開の「いつも2人で」のプログラムの表紙です。一組の夫婦の出会いから新婚旅行、家族旅行、そして倦怠期を迎えた現在まで、過去と現在が交錯しなが…

夜の都市を暴力と性が暴走するーーそんな時代を予見したキューブリックの「時計じかけのオレンジ」

SF映画「2001年 宇宙の旅」で描いた未来は2012年になっても実現していませんが、この近未来映画はすぐに現実化してしまったようです。 1971年製作、日本では1972年(昭和47年)に公開されたスタンリー・キューブリック監督の「時計じかけのオレンジ」です。…

ニューヨークを舞台にしたアメリカン・ニューシネマの傑作「真夜中のカーボーイ」

1969年(昭和44年)公開の米国映画です。 「真夜中のカーボーイ」。ニューヨークを舞台にしたアメリカン・ニューシネマを代表する青春映画の傑作です。カウボーイと表記したほうがいいと思うのですが、なぜかカーボーイでした。日比谷スカラ座のプログラムの…

イアン・フレミング原作ロアルド・ダール脚色の英国製ミュージカル「チキ・チキ・バン・バン」

1968年(昭和43年)公開の英国製ミュージカルです。 「チキ・チキ・バン・バン」。日比谷スカラ座のプログラムの表紙です。「No '69〜1」とあるのは、1968年12月末公開で、1969年正月第一弾の上映作品という意味です。このプログラム、ちょっと珍しい横長の…

2代目ジェームズ・ボンド、ジョージ・レーゼンビイの「女王陛下の007」

ショーン・コネリーの後を継いだ2代目ボンドでありながら、演じたのは1本だけというジョージ・レーゼンビイの007映画です。 1969年(昭和44年)年末公開の「女王陛下の007」。007シリーズの第6作。日比谷映画劇場のプログラムの表紙です。「No.'70〜1」…

ショーン・コネリーがちょっと太めのボンドだった「007 ダイヤモンドは永遠に」

007シリーズの第7作。第5作の「007は二度死ぬ」を最後にジェームズ・ボンド役から引退かといわれ、第6作の「女王陛下の007」はお休みしていたショーン・コネリーが戻って来ました。それが、この映画。 1971年(昭和46年)公開の「007 ダイヤモンドは永遠に」…

ドナルド・サザーランド初主演、ロバート・アルトマンが新鋭監督だった「M・A・S・H マッシュ」

1970年代の米国は、ベトナム反戦運動とカウンター・カルチャーの季節で、当然、映画には、そんな時代の空気が反映されます。その代表作... ドナルド・サザーランド、エリオット・グールド主演、ロバート・アルトマン監督の「M・A・S・H マッシュ」。1970年(…

マックイーン、ダナウェイのスタイリッシュなクライム映画「華麗なる賭け」のプログラム

一度、チラシを載せましたが、こちらはプログラムの表紙です。 スティーブ・マックイーンとフェイ・ダナウェイが共演した「華麗なる賭け」です。日本初公開は1968年(昭和43年)ですが、このプログラムは1972年(昭和47年)のリバイバル公開のときのものでし…

ユル・ブリンナー、デボラ・カー主演の「王様と私」。昭和41年のリバイバル上映版

ユル・ブリンナーの出世作であり、ミュージカルの古典です。 ご存知、「王様と私」。1956年(昭和31年)の作品ですが、こちらはそれから10年たった1966年(昭和41年)にリバイバル上映された時のパンフレットの表紙で、映画館は東京・日比谷のスカラ座です。…

ボンドガール歴代ベストの声もあるダニエラ・ビアンキの「007 ロシアより愛をこめて」

ジェームズ・ボンドが登場する007映画シリーズの人気を決定づけたのは、この作品です。 シリーズ第2作目の「ロシアより愛をこめて」。このプログラムは1972年(昭和47年)にリバイバル上映された時の表紙です。この映画、1963年に製作され、日本初公開は1964…

ジャン=ポール・ベルモンド、カトリーヌ・スパーク主演の戦争映画「ダンケルク」

1960年代は「史上最大の作戦」をはじめ、戦争映画が数多く作られた時代でした。ハリウッドの戦争映画は苦い勝利かどうかは別にして、勝ち戦の映画が多いですが、フランスの場合は、スターを使っても、そう単純にはなりません。そんな映画がこちら... 1964年…

1960年代スパイ映画ブーム時代に作られたB級スパイ映画「イスタンブール」

「ドクター・ノオ(007は殺しの番号)」「ロシアより愛をこめて(007 危機一発)」など007シリーズの大ヒットで、1960年代はスパイ映画ブームでした。エキゾチックな国際都市で、美女とスパイの大活劇というパターンです。そんな時代に作られたスパイ映画の…

旧約聖書を描いたディノ・デ・ラウンレンティスの超大作「天地創造」

ハリウッドは聖書を題材にとった超大作映画が好きですが、イタリアの大プロデューサー、ディノ・デ・ラウンレンティスが米国との合作で、つくった超大作がこちらです。 1966年(昭和41年)製作・公開の「天地創造」のプログラムの表紙です。ウィキペディアに…

カトリーヌ・ドヌーヴ、マルチェロ・マストロヤンニ共演の「ひきしお」

1960〜70年代を代表するフランスの美人女優とイタリアの人気男優の共演です。 カトリーヌ・ドヌーヴとマルチェロ・マストロヤンニという2大スターが主演した「ひきしお」。そのプログラムの表紙です。1971年に製作され、日本では1972年(昭和47年)に公開さ…

マーク・レスター、ジャック・ワイルドのミュージカル「オリバー!」

「小さな恋のメロディ」の前にマーク・レスターとジャック・ワイルドが共演したミュージカル映画といえば、こちら... ふたりとも可愛かったですねえ。チャールズ・ディケンズの「オリバー・ツイスト」をミュージカル化したキャロル・リード監督の「オリバー…

松本幸四郎が市川染五郎時代の「ラ・マンチャの男」。アルドンサは草笛光子

先日もNHKでドキュメンターが放映されいましたが http://bit.ly/PXsN3F">*1、松本幸四郎さんの「ラ・マンチャの男」が上演1200回を超えました。すごい記録ですが、その「ラ・マンチャの男」のプログラムです。 1973年(昭和48年)10月4日〜28日。場所は帝劇…

メキシコ五輪の記録映画「太陽のオリンピアーーメキシコ1968ーー」

ロンドン・オリンピックも真っ盛り。オリンピックの記録映画というと、ベルリン五輪の「民族の祭典」とか、市川崑監督の「東京オリンピック」が有名だったりしますが、こちらは、たぶん、もう忘れられてしまったオリンピック映画... 1968年のメキシコ・オリ…

フランスを代表する美人女優、カトリーヌ・ドヌーヴの「恋のマノン」

昭和40年代、美女といえば、この人でした。その主演映画のプログラムの表紙です... フランスを代表する美人女優、カトリーヌ・ドヌーヴの「恋のマノン」です。アベ・プレヴォーの「マノン・レスコー」の映画化。原作が出たのは18世紀ですが、映画は舞台を現…

イタリアの巨匠、ルキノ・ヴィスコンティ監督の「地獄に堕ちた勇者ども」

ナチス・ドイツは人間のダークサイドを極限まで表出させた存在であっただけに、何度も映画のテーマになっています。こちらは、イタリアの巨匠、ルキノ・ヴィスコンティ監督の作品です。 1969年製作、日本公開は1970年(昭和45年)の「地獄に堕ちた勇者ども」…

ピーター・オトゥール主演のミュージカル「チップス先生さようなら」

名優ピーター・オトゥールが引退を表明しました http://bit.ly/NfSrgu">*1。そんなわけで、ピーター・オトゥールの映画のプログラムを。「アラビアのロレンス」初公開時のプログラムも我が家では発掘されたのですが、ここはちょっと趣向を変えて、ミュージカ…

バハマを舞台に水着美女と大暴れ。ショーン・コネリーの「007 サンダーボール作戦」。ボンドガールはクローディーヌ・オージェ

IMGACA BSでは、「7のつく日は007」ということで、ジェームズ・ボンドが活躍する007映画特集 http://bit.ly/PoIvFG">*1をやっておりますが、それに合わせまして、というわけでもありませんが、007映画です。 シリーズ第4作、1965年(昭和40年)公開の「007 …

やっぱり坂本龍馬といえば、原田芳雄。黒木和雄監督の「竜馬暗殺」

昭和49年(1974年)8月発行のATGの「アートシアター」111号の表紙です。 原田芳雄主演、黒木和雄監督の傑作「竜馬暗殺」であります。古いので、ちょっと表紙が汚れています。表紙を開くと、目次です。 映画評論の重鎮、双葉十三郎のコラムの下に、小さく目次…

美女カトリーヌ・ドヌーヴと鬼才、ルイス・ブニュエル監督の「哀しみのトリスターナ」

カトリーヌ・ドヌーヴが20代で光り輝いていた頃の映画です。 1970年製作で、1971年(昭和46年)に日本で公開された「哀しみのトリスターナ」。監督はスペインの鬼才、ルイス・ブニュエルです。共演のフランコ・ネロはイタリア人。フランス、イタリア、スペイ…

ジュリー・アンドリュース主演、ロバート・ワイズ監督の「サウンド・オブ・ミュージック」

ミュージカル映画の定番といえば、こちらです。 1965年(昭和40年)製作・公開の「サウンド・オブ・ミュージック」。スカラ座のプログラムの表紙ですが、この発行年を見ると、昭和45年(1970年)となっているので、リバイバル・ロードショーのときのもののよ…