ショーン・コネリーがちょっと太めのボンドだった「007 ダイヤモンドは永遠に」

 007シリーズの第7作。第5作の「007は二度死ぬ」を最後にジェームズ・ボンド役から引退かといわれ、第6作の「女王陛下の007」はお休みしていたショーン・コネリーが戻って来ました。それが、この映画。

 1971年(昭和46年)公開の「007 ダイヤモンドは永遠に」ーー日比谷映画劇場のプログラムの表紙です。美女を両脇に、ボンド、お決まりのポーズです。ちなみに、当時は日比谷・有楽町でボンド映画のロードショーといえば、アクション映画のロードショー館だった日比谷映画劇場と決まっておりました。

 さて、スタッフ・キャストの紹介です。

 ボンド・ガールは右ページの写真でも登場しているジル・セント・ジョン。アメリカっぽい人でしたが、個人的には...。「ロシアより愛をこめて」のダニエラ・ビアンキさんとか、「サンダーボール作戦」のクローディーヌ・オージェさんとか、欧州系の女優さんのほうが好きでした。個人的な趣味ですが...。この映画ではむしろ、カジノの場面でちょこっと出てくるラナ・ウッドさんのほうが魅力的でした。ラナ・ウッドさん、ナタリー・ウッドの妹です。また、この左ページの写真で、ボンドに蹴りを入れようとしている白人・黒人二人組の女性陣も記憶に残っています。

 で、この映画は特筆すべき新兵器・秘密兵器のたぐいが乏しいのか、そちらの紹介ページはなく、代わりにジェームズ・ボンドまとめページがあります。

 ジェームズ・ボンドスコットランドの出身です。

 突然、話変わって、この映画のショーン・コネリー、ちょっと太り気味の感じがしました。そのため、アクションにも、ちょっとキレを欠くような...。そういう意味で、コネリーのボンドというと、やはり前の第5作までで、この1本は、ちょっと蛇足といった感じもしました。ショーン・コネリーはこのあと、「ネバーセイ・ネバーアゲイン」という番外編のようなボンド映画にも出ています。こちらはジョークみたいな感じがしました。

 そして、裏表紙は...

 ショーン・コネリーの前でダイスを投げようとしている女性がラナ・ウッドで、やっぱり、ジル・セント・ジョンよりもラナ・ウッドの方に魅力を感じた人が日本人には多かったのかも知れません。このプログラムをつくった人はそうだったんでしょう。

 このプログラミには特別鑑賞券が挟んであって、残っていました。ご参考に、そちらも。

 450円です。そんな物価の時代だったのですねえ。

 最後に、この映画のDVDはこちら...

 イアン・フレミングの原作はこちら...
007/ダイヤモンドは永遠に (創元推理文庫 138-3)

007/ダイヤモンドは永遠に (創元推理文庫 138-3)

 そして、原書で読みたい人は....
Diamonds are Forever (James Bond 007)

Diamonds are Forever (James Bond 007)