冬季オリンピックの映画といえば、やはりクロード・ルルーシュの「白い恋人たち」
ソチ・オリンピックが来年に迫り、冬季オリンピックが話題になることが増えて来ました。そんなわけで、冬のオリンピックの映画です。
「男と女」で有名なクロード・ルルーシュ監督の「白い恋人たち」。1968年(昭和43年)のフランス・グルノービル・オリンピックの記録映画で、日本公開も同じ1968年です。記録映画といいましても、市川崑監督の「東京オリンピック」同様、主観的な視点にもとづく映画で、「記録より記憶に残るスポーツ」を撮ったといいますか、今風に言えば、「記憶映画」といったほうがいいのかもしれません。
ちなみに原題は「13 JOURS EN FRANCE」。英語にすれば「13 Days in France」というわけで、「フランスの13日間」という記録映画風のタイトルでした。「白い恋人たち」というのは、日本の配給会社さんの苦心の傑作なのでしょうが、卓抜なネーミングでした。
スタッフは、こんな顔ぶれです。
劇映画ではなくて、オリンピック競技の決定的瞬間をとらえなければならないのですから、撮影スタッフが大勢います。そして、この映画、ルルーシュの映画であると同時に、この人の映画でもありました。
作曲のフランシス・レイです。「男と女」と同じ名コンビで、ルルーシュの映像に、この人の音楽がついて、ひとつの映像詩になっていました。「白い恋人たち」のテーマ曲はいまでも冬の定番音楽のひとつです。
ちなみに左のページのイケメン・スキーヤーはフランスのアルペンスキーの英雄、ジャン・クロード・キリー。グルノーブル・オリンピックでは、アルペン三冠王の金メダリストでした。スタッフの欄を見ると、わかりますが、キリーには歌がついていました。キリーがヒーローだとすると、ヒロインは米国のフィギュア・スケートの女王、ペギー・フレミングでした。フレミングにも歌がついていました。
で、どのような競技が記録されていたかといいますと...
一応、開会式から閉会まで各競技を網羅してあります。で、上のフィギュア・スケートの女性がフレミングです。エレガントな美人でした。
で、最後の見開きページ。
各界から推薦の弁というのが右ページですが、注目は左ページ。中央の女性です。「007 サンダーボール作戦」に登場したセクシーでゴージャスなボンドガール、クローディーヌ・オージェです。考えてみれば、オージェはフランス人女優でした。この映画には出ていなかったと思うのですが、やはりフランス代表応援団なんでしょうか。そう思って、上の「主な内容」の写真を改めて見ると、日本人選手と思われる選手の肩に、やさしく手をかけて微笑んでいるのも、クローディーヌ・オージェでした。
そして裏表紙。
アルペンスキーです(たぶん)。汚れていて済みません。
この映画、オリンピック記録映画の古典のひとつですし、クロード・ルルーシュの映画ですから、ブルーレイも出ています。
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・『白い恋人たち』より 「13 jours en France (Orchestre)」 - クロード・ルルーシュ -フランシス・レイ 完全盤-