ピーター・オトゥール主演のミュージカル「チップス先生さようなら」

　名優ピーター・オトゥールが引退を表明しました*1。そんなわけで、ピーター・オトゥールの映画のプログラムを。「アラビアのロレンス」初公開時のプログラムも我が家では発掘されたのですが、ここはちょっと趣向を変えて、ミュージカル作品です。

　1969年（昭和44年）公開の「チップス先生さようなら」。テアトル東京のプログラムの表紙です*2。このプルグラム、ノスタルジックな雰囲気を出すためか、アルバムのように横長です。編集にセンスがありますね。で、主な出演者はこんな顔ぶれです。

　ヒロインのペトゥラ・クラークは英国の大人気ポップ・シンガーでした。下のマイケル・レッドグレーブは、女優のヴァネッサ・レッドグレーブ（レッドグレイヴ）、リン・レッドグレーブ姉妹のお父さんです。名優一家です。

　スタッフは、こんな人たちです。

　ハーバート・ロスの劇場映画初監督作品だったのですね。ロスはこの後、「グッバイガール」や「愛と喝采の日々」を撮ることになります。そして、ミュージカル・ナンバーです。

　この映画の名場面のひとつはこんなところ。恋する男は先生でも走ります。

　この映画、そういえば、最後はチップス先生が引退している場面ですねえ。最後に裏表紙です。

　先生はいつまでも生徒たちとともに生き続けます。俳優も、スクリーンの上、そして観客の心のなかで生き続けるんでしょうねえ。というわけで、「Goodbye, Mr O'Toole」ということで...

　最後にプログラムにチケットが挟まれて、残っていました。

　この映画、DVDで出ています。

　ジェームズ・ヒルトンの原作はこちらです。

　この小説、1939年にもドラマとして映画化されていて、そちらもDVDになっています。

*1:映画俳優Ｐ・オトゥールさん引退　「アラビアのロレンス」主演 - 47NEWS => http://bit.ly/NfSrgu

*2:シネラマの映画館は、東京がテアトル東京、大阪はOS劇場でした。両映画館共通のプログラムのようです