2代目ジェームズ・ボンド、ジョージ・レーゼンビイの「女王陛下の007」

 ショーン・コネリーの後を継いだ2代目ボンドでありながら、演じたのは1本だけというジョージ・レーゼンビイの007映画です。

 1969年(昭和44年)年末公開の「女王陛下の007」。007シリーズの第6作。日比谷映画劇場のプログラムの表紙です。「No.'70〜1」となっているのは、1970年正月映画第1作という意味でしょう。この映画、スイスを舞台にした山岳アクションがクライマックスでした。「サンダーボール作戦」がサマースポーツなら、こちらはウィンタースポーツという感じでした。

 スタッフ・キャストの紹介ページです。

 思いっきり、レーゼンビイを押し出したつくりのページです。左ページのキャストを見ますと、悪役のブロフェルド役はテリー・サバラスでした。

 続いて、2代目ボンドのご紹介です。

 ジョージ・レーゼンビイ、ファションモデル出身でもあり、見た目はカッコ良かったのですが、演技力は...。やはり、ショーン・コネリーの存在感にはかないませんでした。この紹介記事を読むと、<この映画の成功に「ムーンレイカー」「ダイアモンドは永遠に」の映画化がもうけられている。>と書かれているのですが、ご存知のように、シリーズ第7作「ダイヤモンドは永遠に」はショーン・コネリーが主役に戻り、「ムーンレイカー」は第11作目で映画化され、こちらはロジャー・ムーアがボンドを演じていました。レーゼンビイは、この1本だけでシリーズから去っていきます。

 ボンドガールはこの人でした。

 英国出身のダイアナ・リグ。テレビの人という印象でした。この紹介にあるテレビ番組「マル秘おしゃれ探偵」はその後、ユマ・サーマン主演の「アベンジャーズ」としてリメイクされます。テレビの原題が「The Avengers」でした。
 
 「女王陛下の007」で、ジェームズ・ボンドは、ダイアナ・リグ演じるトレーシーと結婚します。この一編、ボンドが結婚する作品としても有名です。

 最後に裏表紙...

 アートです。美女が大勢います。

 007シリーズですから、当然、DVDになっています。

 イアン・フレミングの原作はこちらです。
女王陛下の007 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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 さいとうたかをの劇画版というのもあります。このころは著作権も安かったんでしょうか。 最後に原書で読みたい方は...
On Her Majesty's Secret Service (Penguin Modern Classics)

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