ジェーン・フォンダが「ベトナム反戦の闘士」になる前の可愛い女優さんだった時代の「裸足で散歩」
ジェーン・フォンダといえば、1970年代、ベトナム戦争の時代には反戦運動の闘士として知られ、「帰郷」とか「ジュリア」とか社会性の強い映画に出た、自立する女性を代表するような女優ですが、そのフォンダが、まだ可愛い女優さんだった頃の時代の映画です。
1968年(昭和43年)公開の「裸足で散歩」。有楽町・スバル座のプログラムの表紙です。もう、可愛いモード全開です。
続きまして、スタッフ・キャストのページです。
スタッフ欄にありますように、ニール・サイモンのブロードウェイ・コメディの映画化です。共演はロバート・レッドフォードです。ジェーン・フォンダよりも上に名前がありますが、「明日に向かって撃て」が1969年の映画ですから、まだ大ブレーク前夜、期待の若手時代の映画です。
で、主演の二人の紹介。
ジェーン・フォンダは当時、フランスの官能映画の名手、ロジェ・バディムと結婚していて、バディムが監督した「獲物の分け前」「世にも怪奇な物語」と「バーバレラ」の間に、この映画が入ってきます。1970年代以降のジェーン・フォンダとはつながらないような可愛いセクシー系女優の時代でした。ちなみにフォンダの解説に「バルバレッラ」とあるのが「バーバレラ」だと思われます。公開の時に名前が変わったのですね。
一方、レッドフォードの解説では「次代のハリウッドを背負うトップ・スターの一人にかぞえられている」という紹介で、「逃亡地帯」「雨のニューオーリンズ」などで地道にキャリアを積んでいっているときでした。で、この映画に続いて出演した「明日に向かって撃て」のサンダンス・キッドで名実ともにトップ・スターになるわけです。
共演者と監督です。
シャルル・ボワイエが出ていたんですね。渋いですねえ。監督のジーン・サクス(ジーン・サックス)はこのあと、同じニール・サイモンのヒット戯曲「おかしな二人」も監督しています。
最後に裏表紙。
ロマンティック・コメディといった感じのイラストです。
ジェーン・フォンダ、ロバート・レッドフォードという米国を代表する大スターとなった、ふたりの映画ですから、当然、DVDになっています。
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