日米開戦3年前、早稲田全線座では米国映画名画祭。キャグニー、クーパーも出ているよ
はてなブログに引っ越したので、久々の更新です。今回は戦前です。
昭和13年(1938年)7月ですから、日米開戦3年前の早稲田全線座のチラシ。「風薫る7月の名画祭」の表紙は「モナリザの失踪」はドイツ映画ですが、「Gメン」と「海の塊」は米国映画。写真を見ても、「Gメン」はジェームズ・キャグニー、「海の塊」はゲーリー・クーパーという当時のハリウッドの大スターの映画です。
開戦まで3年というときでも、日本人は米国が好きだったのですね。それは、この名画祭のラインナップを見ると、一目瞭然です。
続きを読む今は夫婦のヴァネッサ・レッドグレイヴとフランコ・ネロが共演していた「怪奇な恋の物語」
今はもう消えてしまった映画館「東急レックス」「銀座東急」のチラシです。
現物は2つ折りで、広げると、こんな形になります。1971年(昭和46年)日本公開のイタリア映画「怪奇な恋の物語」。製作年は、allcinemaだと、1969年*1、IMDbでは1968年*2となっています。
横顔の女性は、英国女優のヴァネッサ・レッドグレイブ(バネッサ・レッドグレーブ)。1968年の「裸足のイサドラ」でカンヌ映画祭女優賞をとった、すぐ後の映画です。ひげの男性はフランコ・ネロ。マカロニ・ウエスタンでブレイクしたイタリア人俳優で、レッドグレイブとネロは1967年の「キャメロット」で既に共演しています。
で、裏を見ますと...
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