ニューヨークを舞台にしたアメリカン・ニューシネマの傑作「真夜中のカーボーイ」
1969年(昭和44年)公開の米国映画です。
「真夜中のカーボーイ」。ニューヨークを舞台にしたアメリカン・ニューシネマを代表する青春映画の傑作です。カウボーイと表記したほうがいいと思うのですが、なぜかカーボーイでした。日比谷スカラ座のプログラムの表紙です。カウボーイ姿の男性がジョン・ヴォイト、後ろを歩く小男がダスティン・ホフマンです。
スタッフ・キャスト、そして解説のページはこんな具合です。
主演の二人を両側に配したエディトリアル・デザインが素敵です。で、監督の紹介...
監督のジョン・シュレジンジャーは当時、既にジュリー・クリスティ主演の英国映画「ダーリング」「遙か群衆を離れて」で注目されていましたが、このプログラムにもあるように、これが米国初進出。この映画が国際的な大出世作であり、シュレジンジャーとしても最高傑作といっていいかもしれません。個人的には、後年、ダスティン・ホフマンを再び主役にして撮った「マラソンマン」も好きな映画です。
そして主役のふたり...
ダスティン・ホフマンは既に1967年の「卒業」でスターになっており、この映画でもアカデミー主演男優賞にノミネートされました。一方、ジョン・ヴォイトは、いくつかの映画に顔を出していましたが、いまだ鳴かず飛ばずの状態で、この映画でアカデミー賞にもノミネートされ、ブレークしました。ジョン・ヴォイトにとっても運命の1本となった大出世作です。ちなみに、ジョン・ヴォイトは、アンジェリーナ・ジョリーのお父さんであります。
助演陣は...
主人公のカウボーイというか、カウボーイ・コスチュームのテキサス男は、ニューヨークに出て、セレブな女性たちに肉体を売って成り上がろうとする役どころですから(「セックス・アンド・ザ・シティ」で一儲けを夢見た男というところでしょうか)、当然、女優陣も登場しますが、印象に残ったのはブレンダ・バッカロでした。
というわけで、ダスティン・ホフマン、ジョン・ヴォイトの代表作であり、アメリカン・ニューシネマの傑作の一つですから、ブルーレイにもなっています。
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