英国映画

暗殺映画の傑作、フレッド・ジンネマン監督の「ジャッカルの日」

ほぼ半年ぶりの更新です。何事も長続きしない性格で、ちょっと飽きていましたが、再開です。 で、再開1号はこちら... ご存知、フランスのド・ゴール大統領暗殺計画を描いた「ジャッカルの日」。昭和48年(1973年)製作・公開の作品で、新宿プラザ劇場のプロ…

ホンダの第1期F1参戦をモデルにしたレース映画の代表作「グラン・プリ」

ホンダがF1への復帰を決めましたが、1960年代、ホンダが最初にF1に参戦した当時をモデルにした映画です。 1966年製作、日本では1967年(昭和42年)に公開された「グラン・プリ」です。実際のサーキットでロケした臨場感たっぷりのF1レース映画でし…

ロマン・ポランスキーがフランソワーズ・ドルレアック主演で撮った英国映画「袋小路」

ポーランド出身のロマン・ポランスキーが英国で撮った初期の映画です。 1966年の製作ですが、日本で公開されたのは5年後の1971年(昭和46年)という「袋小路」(Cul-de-Sac)です。ポランスキーは、1968年製作・1969年日本公開の「ローズマリーの赤ちゃん」…

アガサ・クリスティ原作、シドニー・ルメット監督のオールスター映画「オリエント急行殺人事件」

エルキュール・ポアロを現代に復活させた映画といってもいいかもしれません。 アルバート・フィニーがエルキュール・ポアロを演じたシドニー・ルメット監督のオールスター映画「オリエント急行殺人事件」。1974年(昭和49年)の公開です。この映画で、アガサ…

オードリー・ヘップバーン、アルバート・フィニー主演の「いつも2人で」

米国映画かと思ったら英国映画でした。オードリー・ヘップバーン主演の、この映画... 1967年(昭和42年)公開の「いつも2人で」のプログラムの表紙です。一組の夫婦の出会いから新婚旅行、家族旅行、そして倦怠期を迎えた現在まで、過去と現在が交錯しなが…

夜の都市を暴力と性が暴走するーーそんな時代を予見したキューブリックの「時計じかけのオレンジ」

SF映画「2001年 宇宙の旅」で描いた未来は2012年になっても実現していませんが、この近未来映画はすぐに現実化してしまったようです。 1971年製作、日本では1972年(昭和47年)に公開されたスタンリー・キューブリック監督の「時計じかけのオレンジ」です。…

イアン・フレミング原作ロアルド・ダール脚色の英国製ミュージカル「チキ・チキ・バン・バン」

1968年(昭和43年)公開の英国製ミュージカルです。 「チキ・チキ・バン・バン」。日比谷スカラ座のプログラムの表紙です。「No '69〜1」とあるのは、1968年12月末公開で、1969年正月第一弾の上映作品という意味です。このプログラム、ちょっと珍しい横長の…

2代目ジェームズ・ボンド、ジョージ・レーゼンビイの「女王陛下の007」

ショーン・コネリーの後を継いだ2代目ボンドでありながら、演じたのは1本だけというジョージ・レーゼンビイの007映画です。 1969年(昭和44年)年末公開の「女王陛下の007」。007シリーズの第6作。日比谷映画劇場のプログラムの表紙です。「No.'70〜1」…

ショーン・コネリーがちょっと太めのボンドだった「007 ダイヤモンドは永遠に」

007シリーズの第7作。第5作の「007は二度死ぬ」を最後にジェームズ・ボンド役から引退かといわれ、第6作の「女王陛下の007」はお休みしていたショーン・コネリーが戻って来ました。それが、この映画。 1971年(昭和46年)公開の「007 ダイヤモンドは永遠に」…

ボンドガール歴代ベストの声もあるダニエラ・ビアンキの「007 ロシアより愛をこめて」

ジェームズ・ボンドが登場する007映画シリーズの人気を決定づけたのは、この作品です。 シリーズ第2作目の「ロシアより愛をこめて」。このプログラムは1972年(昭和47年)にリバイバル上映された時の表紙です。この映画、1963年に製作され、日本初公開は1964…

マーク・レスター、ジャック・ワイルドのミュージカル「オリバー!」

「小さな恋のメロディ」の前にマーク・レスターとジャック・ワイルドが共演したミュージカル映画といえば、こちら... ふたりとも可愛かったですねえ。チャールズ・ディケンズの「オリバー・ツイスト」をミュージカル化したキャロル・リード監督の「オリバー…

バハマを舞台に水着美女と大暴れ。ショーン・コネリーの「007 サンダーボール作戦」。ボンドガールはクローディーヌ・オージェ

IMGACA BSでは、「7のつく日は007」ということで、ジェームズ・ボンドが活躍する007映画特集 http://bit.ly/PoIvFG">*1をやっておりますが、それに合わせまして、というわけでもありませんが、007映画です。 シリーズ第4作、1965年(昭和40年)公開の「007 …

1970年代、ヒッチコックの復活を告げたミステリー・サスペンスの名作「フレンジー」

フランソワ・トリュフォーはじめフランス・ヌーベルバーグの作家たちにも尊敬されていたサスペンスの王様、アルフレッド・ヒッチコックもさすがに1960年代の後半に入ると精彩を欠き、「ヒッチコックも終わった」と言われるようになりました。そんなときに、…

カンヌ映画祭グランプリを受賞したマルカム・マクドウェル主演「if もしも...」

60年代末から70年代にかけては学園紛争が吹き荒れた時代だが、虚実ないまぜになりながら、エリート層が学ぶパブリックスクールでの反乱を描いた英国映画「if もしも...」も、そうした若者の反抗の映画です。1968年製作で、翌1969年のカンヌ映画祭グランプリ…

マーク・レスター、トレイシー・ハイドの「小さな恋のメロディ」

本国・英国はもちろん、世界のどこよりも日本で大ヒットした映画(というか、英国でも米国でもそれほど受けず、日本で大化けした映画)。1971年(昭和46年)製作・公開の「小さな恋のメロディ」。そのプログラムの表紙... 映画館は有楽町にあったニュー東宝…

レイ・ブラッドベリ原作、フランソワ・トリュフォー監督の「華氏451」

レイ・ブラッドベリのSF小説をフランソワ・トリュフォーが英国で撮った映画。「華氏911」ではなくて、「華氏451」のプログラム。保存状態が悪く、かなり痛みがひどいのですが、表紙はこんな具合... 1966年製作で、日本では、アート・シアター・ギルド系の映…

日本が舞台で、丹波哲郎も出ていたショーン・コネリー主演「007は二度死ぬ」

ジェームズ・ボンドが活躍する007映画シリーズの第5作。1967年(昭和42年)公開。日比谷映画劇場のプログラムの表紙です。 ショーン・コネリーのジェームズ・ボンドはやっぱり濃いです。持っている拳銃はワルサーPPKのサイレンサー付きでした。この映画、日…

ケン・ラッセル監督の「恋人たちの曲 悲愴」

昨年他界した異才、ケン・ラッセル監督は音楽伝記映画を得意としていました。そんな1本... リチャード・チェンバレン、グレンダ・ジャクソン主演の「恋人たちの曲」。チャイコフスキーの伝記映画。なぜか、ウィキペディアの「ケン・ラッセル」の項目にも載っ…

新宿・蠍座の「ATG洋画・回顧上映」

新宿文化や日劇文化などのアート・シアター・ギルド(ATG)系の映画館では、ATG製作・配給の日本映画だけではなく、海外のアート系作品が上映されていました。いまのミニシアターの元祖ですね。というわけで、新宿文化の地下にあったアンダーグラウンド蠍座…

英国オールスター戦争映画「空軍大戦略」

1960年代の映画の世界は、フランスのヌーベルバーグやら、英国の怒れる若者たちのフリー・シネマやら、米国のアメリカン・ニューシネマやら新しい潮流が生まれてくる一方で、テレビに対抗してか大型戦争映画がつくられた時代でもありました。特に「史上最大…

映画の特別鑑賞券「女王陛下の007」「ジョニーは戦場へ行った」「ラムの大通り」

発掘された映画の特別鑑賞券をアットランダムに。まず、こちら... ご存知、ジェームズ・ボンド、007シリーズの第6作「女王陛下の007」。ボンド役は、ショーン・コネリーから初めての交代で、ジョージ・レーゼンビー。でも、この2代目、この1作だけで消えてし…

昭和13年の「SHOWAKAN NEWS」。表紙はチャップリンの「モダン・タイムス」

松竹系の映画館「昭和館」の昭和13年(1938年)3月の会報的チラシ「SHOWAKAN NEWS」。三つ折になっていて、表紙はこちら... チャップリンの「モダン・タイムス」。隣の女性は当時夫人でもあったポーレット・ゴダード。「春の逃げ水」と同時上映とあるが、開…

70年代反体制文化の代表作の映画鑑賞券。「イージー・ライダー」「if もしも...」「時計じかけのオレンジ」

1960年代末から70年代にかけては、世界中の先進国で学生運動の嵐が吹き荒れ、反体制文化が各アートシーンを席巻した。そんななかで映画でも表現形態であったり、テーマであったり、カウンターカルチャーの象徴となるカルト的な映画が生まれた。そんな時代の…

ヴァネッサ・レッドグレイヴの「裸足のイサドラ」

ヴァネッサ・レッドグレイブ*1の主演で、カレル・ライスが監督した伝説のダンサー、イサドラ・ダンカンの伝記映画。1968年製作で、日本公開は1970年(昭和45年)。 若いころのヴァネッサ・レッドグレイヴは自由奔放な女優として知られ、どこかイサドラ・ダン…

ローレンス・オリビエ、マイケル・ケインの「探偵スルース」

ローレンス・オリビエ、マイケル・ケイン主演「探偵 スルース」。ウィキペディアによると、1972年(昭和47年)の製作で、日本公開は翌1973年(昭和48年)の米国・英国合作の映画。 監督はジョセフ・L・マンキーウィッツ。ちらしの作りもオーソドックです。ち…