2013-01-01から1年間の記事一覧

バリシニコフとグレゴリー・ハインズのバレー・ダンス・バトルが売りの「ホワイトナイツ/白夜」

1985年製作、1986年(昭和61年)日本公開の米国映画です。 人気バレエダンサーのミハイル・バリシニコフとタップダンスの名手、グレゴリー・ハインズが共演した「ホワイトナイツ/白夜」です。ページを開きますと...

オードリー・ヘップバーンとピーター・オトゥールのロマンティック・コメディ「おしゃれ泥棒」

最近、BSなどで放映されている映画です。 オードリー・ヘップバーン主演の「おしゃれ泥棒」。昭和41年(1966年)の公開で、日比谷スカラ座のプログラムの表紙です。オードリー没後20年ということで、主演作の一つとして放映されているようです。 表紙を開き…

パティ・デューク主演の青春映画「ナタリーの朝」

退色が激しいですが、日比谷スカラ座のチラシです。 「奇跡の人」でヘレン・ケラーを演じていたパティ・デューク主演の青春映画「ナタリーの朝」。1969年製作、日本公開は1970年(昭和45年)でした。映画の雰囲気から言うと、女性映画をメーンとしていたみゆ…

関口宏のお父様、佐野周二がイケメン・スキーヤー姿の昭和13年・帝劇のプログラム

昭和10年代の映画館は上映作品・次回作品紹介の小冊子を出していました。これを宣伝用のチラシというべきか、映画館のプログラムというべきか、タグをつけるときに、いつも迷ってしまうのですが、今回からプログラムの範疇に入れようかなと思いまして、「プ…

ビリー・ワイルダー監督の「シャーロック・ホームズの冒険」

ベネディクト・カンバーバッチのテレビドラマ・シリーズ「SHERLOCK」のヒット以来、シャーロック・ホームズに再び注目が集まっているようですが、こんなものもありました。 1970年に製作され、日本では1971年(昭和46年)に公開された「シャーロック・ホーム…

クロード・ルルーシュの大出世作。アヌーク・エーメ、ジャン=ルイ・トランティニヤン主演の「男と女」

クロード・ルルーシュ監督は、この1作で世界的に大ブレークしました。 「男と女」、1966年(昭和41年)製作・日本公開のフランス映画ですが、この日比谷・みゆき座のプログラムは昭和47年(1972年)にリバイバル公開されたときのものです。 表紙を開きます…

昭和のコメディアン、金語楼が表紙の昭和10年のチラシ。円谷英二が本名の英一を名乗っていた頃

我が家で発掘したもの中で、ひょっとしたら、最も古いものかもしれないチラシです。 三つ折のチラシの表紙部分で、戦前ですから横書きは右から読みます。頭の見出しが「近日公開の金語楼出演第1回オール・トーキー」です。写真の人物は、昭和の人気落語家に…

フランソワ・トリュフォーが監督・脚本だけでなく俳優として演技もしていた「野生の少年」

フランソワ・トリュフォーの映画です。 昭和45年(1970年)製作・日本公開の「野生の少年」。日比谷・みゆき座のプログラムの表紙です。1970年代になっては珍しいイラストの表紙です。モノクロ映画だったので、カラーの表紙にするためにイラストにしたのかも…

昭和50年、三島由紀夫作品連続公演の完結編は「わが友ヒットラー」

昭和45年(1970年)11月25日、三島由紀夫は自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自殺を遂げました。小説家の三島は優れた劇作家でもありました。そこで、命日にちなみまして、こんなプログラムを... 没後2年経った昭和47年12月から始まった三島由紀夫作品連続公演の完結…

昭和11年ながら、カラフルな「オペラは踊る」のチラシ

戦前のチラシはだいたいモノクロなのですが、これは珍しくカラフルです。 マルクス兄弟の「オペラは踊る」の2つ折りのチラシなんですが、表紙はマルクス兄弟だけ。ウィキペディアによると、「オペラは踊る」は1935年製作で、日本公開は1936年(昭和11年)。…

ケネディ暗殺を調査した1964年のウォーレン委員会報告書。888ページ、5センチ以上の厚みです

いまから50年前の1963年(昭和38年)11月22日、ジョン・F・ケネディ大統領はダラスで暗殺されました。その年、連邦最高裁長官のアール・ウォーレンを委員長とするケネディ暗殺に関する調査委員会がつくられ、翌1964年(昭和39年)に報告書がまとまります。オ…

ポリティカル・サスペンス映画の傑作、コスタ・ガブラス監督の「Z」

1970年前後は政治的季節だったわけですが、そんな時代を象徴するような映画です。 昭和45年(1970年)に日本公開された「Z」(1969年フランス・アルジェリア合作映画)。みゆき座のプログラムの表紙です。 某国での政治的暗殺事件を描いた映画ですが、現実…

アン・バンクロフト、パティ・デュークが主演、助演でアカデミー女優賞を独占した名作「奇跡の人」

ちょっと年代物のプログラムです。 色あせた表紙ですが、昭和38年(1963年)日本公開の「奇跡の人」(製作は1962年)です。ご存知、ヘレン・ケラーと、その師、サリバン先生の物語です。 ページをめくりますと...

築地小劇場、新築地劇団の昭和14年正月公演は「土」

日本初の新劇常設劇場といわれる築地小劇場のチラシです。 昭和14年(1939年)、新築地劇団の正月公演は「土」でした。劇場も劇団も日本の演劇界の伝説です。その存在の大きさを感じさせるように、この2つ折りのチラシの表紙には、斎藤茂吉の歌が添えられて…

カトリーヌ・ドヌーヴが再びジャック・ドゥミと組んだファンタジー「ロバと王女」

フランスを代表する美人女優、カトリーヌ・ドヌーブの主演映画です。 1970年製作のフランス映画「ロバと王女」。日本公開は昭和46年(1971年)で、その当時のプログラムの表紙です。ペローの童話「ろばの皮」をベースにしたファンタジー映画ですが、カトリー…

「三文オペラ」「モロッコ」の上映を伝える昭和13年の映画館のチラシ

昭和13年(1938年)、新宿にあった映画館のチラシです。 このチラシ、2つ折りですが、表紙では、イラストで「三文オペラ」の上映を伝えています。ブレヒトの「三文オペラ」です。ページを開きますと...

昭和36年リバイバル公開時の「風と共に去りぬ」プログラム。表紙は野口久光のイラスト

1939年(昭和14年)製作・公開の米国の大ヒット映画ですが、日本での初公開は戦後の昭和27年(1952年)、その後も何度もリバイバル上映されてまして、こちらは昭和36年(1961年)リバイバル公開版のプログラムです。 そう、ご存知、「風と共に去りぬ」。テア…

ScanSnap SV600を装備しました。我が家で発掘された映画資料のデジタル化 再スタートです

我が家で発掘された映画資料のデジタル化、5月から半年近く休んでいたんですが、突如、再開するようになったのは、新しいスキャナーを装備したからでもあります。それが、こちら...富士通 ScanSnap SV600 FI-SV600出版社/メーカー: PFU発売日: 2013/07/12メ…

黒澤明初のカラー映画「どですかでん」

「あかひげ」から5年、映画産業の衰退もあり、日本ではなかなか思うように映画を撮れず、海外と組んだ「トラ・トラ・トラ」もハリウッド流の製作方針と対立し、降板となった黒澤明は、木下恵介、市川崑、小林正樹と「四騎の会」を結成します。その第1回作品…

暗殺映画の傑作、フレッド・ジンネマン監督の「ジャッカルの日」

ほぼ半年ぶりの更新です。何事も長続きしない性格で、ちょっと飽きていましたが、再開です。 で、再開1号はこちら... ご存知、フランスのド・ゴール大統領暗殺計画を描いた「ジャッカルの日」。昭和48年(1973年)製作・公開の作品で、新宿プラザ劇場のプロ…

ホンダの第1期F1参戦をモデルにしたレース映画の代表作「グラン・プリ」

ホンダがF1への復帰を決めましたが、1960年代、ホンダが最初にF1に参戦した当時をモデルにした映画です。 1966年製作、日本では1967年(昭和42年)に公開された「グラン・プリ」です。実際のサーキットでロケした臨場感たっぷりのF1レース映画でし…

ロマン・ポランスキーがフランソワーズ・ドルレアック主演で撮った英国映画「袋小路」

ポーランド出身のロマン・ポランスキーが英国で撮った初期の映画です。 1966年の製作ですが、日本で公開されたのは5年後の1971年(昭和46年)という「袋小路」(Cul-de-Sac)です。ポランスキーは、1968年製作・1969年日本公開の「ローズマリーの赤ちゃん」…

三國連太郎も出ていた浅丘、有馬、岡田3大女優競演のアートな「告白的女優論」

「釣りバカ日誌」シリーズの「スーさん」で親しまれていた三國連太郎さんが亡くなりましたが、三國さん、昭和の時代には、アートな映画にいっぱい出ていました。そうした中の1本です。 昭和46年(1971年)公開の「告白的女優論」のプログラムの表紙です。日…

「ジョーズ」以前、新人時代のスピルバーグの代表作「激突」

米国でテレビ映画として制作され、日本では劇場映画として公開された一作です。 1971年制作、1973年(昭和48年)日本公開の「激突」。監督は今やハリウッドの大御所的存在のスティーヴン・スピルバーグです。メガヒット作「ジョーズ」は1975年の映画なので、…

ブリジット・バルドーとリノ・バンチュラで描く映画と海と夢の物語「ラムの大通り」

「冒険者たち」のロベール・アンリコ監督の映画です。 ブリジット・バルドー、リノ・バンチュラ主演の「ラムの大通り」。1971年製作、日本公開は1972年(昭和47年)でした。サイレント映画と禁酒法の時代を舞台にした「男の夢」の物語といっていいでしょう。…

寺山修司脚本・東陽一監督の「サード」のちらしは少年院の日課表付き

既にプログラムを紹介しておりますが*1、寺山修司脚本・東陽一監督の「サード」のちらしです。 銀座にあったATG(日本アート・シアター・ギルド)の上映館「日劇文化」の「近日ロードショー」ちらしです。上のプロフィール、そして下の走っている少年は、永…

永島敏行、森下愛子が初々しかった寺山修司脚本、東陽一監督の「サード」

数々の名作を送り出してきたATG(日本アート・シアター・ギルド)と幻燈社の提携作品です。 1978年(昭和53年)に公開された「サード」。監督は東陽一。脚本は寺山修司です。主演は、この表紙で海を眺めている永島敏行。そしてヒロインが森下愛子でした。ふ…

ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ競演のマフィアもの「シシリアン」

フランスを代表する男優が揃ったフィルム・ノワールです。 1969年製作、1970年(昭和45年)日本公開の「シシリアン」。シシリーといえば、マフィアというわけで、この映画もマフィアものですが、フランシス・フォード・コッポラの傑作「ゴッドファーザー」は…

OK牧場の決闘の後日談を描いた異色西部劇「墓石と決闘」

保安官ワイアット・アープがアイク・クラントン一家と対決するOK牧場(正確にはOKコラル)の決闘は何度も映画化されている西部劇の定番ですが、これはその中でも異色作です。 1967年(昭和42年)公開の「墓石と決闘」。監督は、1957年にバート・ランカスタ…

ジェーン・フォンダが「ベトナム反戦の闘士」になる前の可愛い女優さんだった時代の「裸足で散歩」

ジェーン・フォンダといえば、1970年代、ベトナム戦争の時代には反戦運動の闘士として知られ、「帰郷」とか「ジュリア」とか社会性の強い映画に出た、自立する女性を代表するような女優ですが、そのフォンダが、まだ可愛い女優さんだった頃の時代の映画です…