2015-01-01から1年間の記事一覧

シネラマの劇映画・第1号、西部劇のビッグスター競演の「西部開拓史」

西部劇です。 昭和37年(1962年)公開の「西部開拓史」、今はなきシネラマ上映館、「テアトル東京」のプログラムの表紙です。で、タイトルの下にありますように「シネラマ劇映画・第1作」でありました。 プログラムの後半で説明がありますが、シネラマは映…

昭和46年版、篠田正浩監督の「沈黙」で、フェレイラを演じたのは丹波哲郎

マーティン・スコセッシが遠藤周作の『沈黙』をつくっているようですが、こちらは昭和46年(1971年)版です。 監督は篠田正浩。ということで、表紙、右上の女性は当然、夫人の岩下志麻です。 この映画は、原作者の遠藤周作と篠田正浩の共同脚本でもあります…

昭和13年、日米開戦3年前、日本の男子たちはセクシーなドロシー・ラムーアの映画を見ていた

戦前の武蔵野館が出していた「MUSASHINO NEWS」の表紙です。 南海モノといった風情です。セクシーな女性はドロシー・ラムーア。映画は1937年製作、日本では1938年(昭和13年)公開の「ハリケーン」です。昭和13年といえば、日米開戦3年前なのですが、日本の…

1930年代の美人女優。「踊る海賊」のステフィ・デューナ

戦前、新宿にあった映画館、昭和11年(1936年)の昭和館ニュースの表紙です。 美人のセニョリータです。ハンガリー生まれの女優、ステフィ・デューナです。この当時の映画館の会報というか、プログラムは次週公開の映画が表紙になっており、映画は「踊る海賊…

今は夫婦のヴァネッサ・レッドグレイヴとフランコ・ネロが共演していた「怪奇な恋の物語」

今はもう消えてしまった映画館「東急レックス」「銀座東急」のチラシです。 現物は2つ折りで、広げると、こんな形になります。1971年(昭和46年)日本公開のイタリア映画「怪奇な恋の物語」。製作年は、allcinemaだと、1969年*1、IMDbでは1968年*2となってい…

70年代の代表的美人女優のひとり、ドミニク・サンダ主演、マクシミリアン・シェル監督の「初恋(ファースト・ラブ)」

文芸映画です。 ロシアの文豪、ツルゲーネフ原作の「初恋」。「First Love」というタイトルが書いてあります。この小説、好きな人が多いのか、何度も映画化されていて、この映画は「初恋(ファースト・ラブ)」と表記されることが多いようです。西ドイツ・米…

アンヌ・ヴィアゼムスキーのデビュー作、ロベール・べレッソン監督の「バルタザール どこへ行く」

プログラムといったらいいのか、会報というべきなのか、ATGの「アートシアター」76号の表紙です。 絵画のようです。1966年製作、1970年(昭和45年)公開のフランス・スウェーデン合作映画、ロベール・ブレッソン監督の「バルタザール どこへ行く」です。表紙…

シェリー・デュヴァルのデビュー作、ロバート・アルトマン監督の「バード★シット」

カルト映画といっていいでしょう。 1970年製作、1971年(昭和46年)日本公開の「バード★シット」です。ちょっとエロティックな表紙ですが、監督は、この前年に公開された「M★A★S★H マッシュ」でヒットを飛ばし、注目を浴びたロバート・アルトマン。なんです…

美川憲一、山本リンダが初々しかった「'67 歌謡ホープショウ」

新宿コマ・スタジアムのチラシ。1枚です。 「レコード8社が若さの魅力をあつめて贈る歌謡ホープ・ショウ」。1967年(昭和42年)の広告。CDなんぞ、まだありません。レコードの時代です。 顔ぶれを見ると、その後、売れた人、今も活躍している人、消え…

リー・マーヴィンとジーン・ハックマンが激突したハーボイルド・アクション映画「ブラック・エース」

男臭い二人の対決です。 リー・マーヴィン、ジーン・ハックマン主演の「ブラック・エース」。1971年製作、1972年(昭和47年)日本公開。監督は後に「がんばれ!ベアーズ」(1978年)でブレークするマイケル・リッチーです。 スタッフ・キャストです。

フリーセックスの時代の愛−−ジャック・ニコルソン主演、マイク・ニコルス監督の「愛の狩人」

アメリカン・ニューシネマの時代の映画です。 1971年製作、1972年(昭和47年)日本公開の「愛の狩人」。監督は1967年に「卒業」で大ヒットを飛ばしたマイク・ニコルズ。出演者を見ると、トップはキャンディス・バーゲンで、次がジャック・ニコルソン。キャン…

美少女時代の和泉雅子が出ていた浦山桐郎監督の「非行少女」

今回は珍しいチラシです。ビデオカセット(VHS)やDVDが登場する前の時代、個人が映画をコレクションしようとする場合、8ミリか16ミリか、フィルムしかありませんでした。洋画は8ミリも結構ありましたが、邦画の場合はほとんど16ミリだったと思いま…

鶴屋南北の「盟三五大切を映画化した松本俊夫のATG映画「修羅」

ATGの映画のチラシです。 1971年(昭和46年)に公開された松本俊夫監督・脚本の「修羅」。松本俊夫はアヴァンギャルドな作風の監督で、この2年前、「薔薇の葬列」で長編映画デビューしました。「薔薇の葬列」は、ピーターのデビュー作でもあります。 さて…

村山知義演出、新協劇団の昭和13年演出作品「デッド・エンド」

発掘資料を久しぶりに引っ掻き回していたら、面白いものを見つけました。 保存状態が悪かったので、かなり劣化していますが、新協劇団の昭和13年(1938年)3月公演「デッド・エンド」のプログラムの表紙です。A4の紙を二つ折りした簡単なものですが、注目…

ここからシリーズ化が始まった。チャールトン・ヘストン、リンダ・ハリソンの「続・猿の惑星」

今も続くSF映画の人気シリーズです。 第一作「猿の惑星」から2年後の1970年(昭和45年)に公開された「続・猿の惑星」。ここに「猿の惑星」シリーズが始まります。日比谷映画劇場のプログラムの表紙です。 スタッフ・キャストと解説です。

フィルム・ノワールの巨匠、J・P・メルビル監督が対独レジスタンスを描いた「影の軍隊」

第二次大戦、ナチスドイツ占領下のフランスでのレジスタンス(抵抗)運動を描いた映画です。 1969年製作、1970年(昭和45年)日本公開の「影の軍隊」。東京日比谷・みゆき座のプログラムの表紙です。当時、みゆき座は基本的に女性映画のロードショー館だった…

大阪万博で評判になり、一般公開された美しく哀しいペルー映画「みどりの壁」

珍しいペルーの映画です。 1970年製作、1971年(昭和46年)日本公開の「みどりの壁」。ニュー東宝のプログラムの表紙です。この時代、銀座でペルーの映画が公開されていたのですね。 スタッフ、キャストと解説ページ...

チラシ、プログラムのデジタル化から3年。プログラムやチラシのスキャンに使うマシンも変わってきました

家の納戸の奥から発掘された映画のチラシやらプログラムを2012年4月からボチボチとスキャンしてデジタル保存し始めたのですが、当時使っていたのは、ScanSnap S300MとEPSON PX-1600Fでした。しかし、あれから3年。道具も変わりました。 映画のチラシには、こ…

京マチ子、司葉子、団令子、星由里子。美人女優競演の東宝映画「沈丁花」

日本映画がまだ多少は華やかであった頃の映画という感じです。 昭和41年(1966年)公開の東宝映画「沈丁花」。並ぶのは美人4姉妹を演じていた京マチ子、司葉子、団令子、星由里子の皆様(左から)。和装もなかなか良いものです。 表紙を開きますと...

アメリカン・ニューシネマの小品、バート・ランカスター主演の「泳ぐ人」

1960年代の後半から始まったアメリカン・ニューシネマの小品です。 1969年(昭和44年)公開の「泳ぐ人」。原題が「Swimmer」。ある日曜日の昼下がり、一人の男が自分の家まで帰り道にあるプールを一つひとつ泳ぎながら帰ろうと思いつき...という映画です。そ…

ギュンター・グラス原作、フォルカー・シュレンドルフ監督の「ブリキの太鼓」

1年3カ月ぶりの更新です。家の中から発掘されたチラシやプログラムはまだ大量にあるのですが、飽きやすいのと、ちょっと忙しかったのと、スキャンの面倒さなどで、ついブログを放ったらかしにしてしまいました。再び、デジタル保存意欲が湧いてきたので、…