2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧
田原総一朗さんが書いた「原子力戦争」を原作にした黒木和雄監督の映画。1978年(昭和53年)の作品で、そのATG(アート・シアター・ギルド)のプログラムがこちら... モノクロに赤の「アートシアター」のロゴがオシャレです。題字の下に「原子力戦争」のタイ…
昨年他界した異才、ケン・ラッセル監督は音楽伝記映画を得意としていました。そんな1本... リチャード・チェンバレン、グレンダ・ジャクソン主演の「恋人たちの曲」。チャイコフスキーの伝記映画。なぜか、ウィキペディアの「ケン・ラッセル」の項目にも載っ…
新宿文化や日劇文化などのアート・シアター・ギルド(ATG)系の映画館では、ATG製作・配給の日本映画だけではなく、海外のアート系作品が上映されていました。いまのミニシアターの元祖ですね。というわけで、新宿文化の地下にあったアンダーグラウンド蠍座…
1960年代の映画の世界は、フランスのヌーベルバーグやら、英国の怒れる若者たちのフリー・シネマやら、米国のアメリカン・ニューシネマやら新しい潮流が生まれてくる一方で、テレビに対抗してか大型戦争映画がつくられた時代でもありました。特に「史上最大…
発掘された映画の特別鑑賞券をアットランダムに。まず、こちら... ご存知、ジェームズ・ボンド、007シリーズの第6作「女王陛下の007」。ボンド役は、ショーン・コネリーから初めての交代で、ジョージ・レーゼンビー。でも、この2代目、この1作だけで消えてし…
いまは評論家・ジャーナリストの田原総一朗さんがドキュメンタリー番組のディレクター時代に劇作家の清水邦夫さんと組んで作ったATG映画。1971年(昭和46年)公開で、こちらは「アート・シアター新宿文化」のチラシ... 2つ折りで表紙にあたる部分。下に「OH,…
「冒険者たち」のロベール・アンリコ監督が、アラン・ドロンと人気を二分したフランスの大スター、ジャン・ボール・ベルモンドを主演に迎え、「冒険者たち」でブレイクしたジョアンナ・シムカスをヒロインにして撮った映画。1968年(昭和43年)の製作。 フラ…
「年上の女性が10代の男の子に “恋”の手ほどき 」的映画の走りとなるフランス映画。1968年(昭和43年)の製作。 ナタリー・ドロンはアラン・ドロンの夫人だった人。ルノー・ベルレーもこの映画で当時、人気を集め、ちょっとしたアイドルだった。この年上の女…
マルクス・ブラザース(マルクス兄弟)の最高傑作としして知られるのが「オペラは踊る」。1935年の製作で、日本公開は1936年(昭和11年)。上映館は帝劇だったが、その次週封切予告チラシを発掘... これが表紙で、左からチコ、グルーチョ、ハーポですね。で…
松竹系の映画館「昭和館」の昭和13年(1938年)3月の会報的チラシ「SHOWAKAN NEWS」。三つ折になっていて、表紙はこちら... チャップリンの「モダン・タイムス」。隣の女性は当時夫人でもあったポーレット・ゴダード。「春の逃げ水」と同時上映とあるが、開…
シネマ新宿といっても、今の「角川シネマ新宿」ではなくて、伊勢丹の向かいのビルの地下にあった小さな名画座「シネマ新宿」の1971年(昭和46年)4〜5月のチラシ... 四つ折りすると、名刺大となり、定期入れや名刺入れに収まるコンパクトなお知らせ。左上に…
昭和11年(1936年)11月11日の新宿帝国館ニュース第34号のちらし... 左下の文字を読むと、「映画とレビュー、漫才のショウ劇場 新宿帝国館」。さらに、その下を読むと、吉本興業合名会社。おお、今年、創業100周年を迎えた吉本興行のチラシ。で、開いてみ…
昔、映画配給会社には映画ファンクラブみたいなものがあって、会報やら特別鑑賞割引券やら試写会の件やら送られてきた。そんな時代のものの一つ。ユナイテッド・アーティスト(UA、ユナイト)がつくっていたクラブの会員に配られていたハガキ大の「UAシネメ…
1969年(昭和44年)製作の映画。ジェームズ・メイソン主演、キャロル・リード監督の英国映画「邪魔者は殺せ」(1947年の作品で日本公開は1951年)のリメイク。原作は北アイルランドが舞台で、IRAを思わせる組織の活動家が主人公だったが、「失われた男」では…
フィルムアート社が新宿・紀伊国屋ホールで開いた「ゴダールの軌跡」のチラシ。副題に「疾走を続けるジャン=リュック・ゴダール監督の軌跡をたどる連続上映」とあるように、ゴダール映画の連続上映企画。 右にある「季刊フィルム」の広告を見ると、第12号が…
ジャン=リュック・ゴダールのジガ・ヴェルトフ集団時代の作品、「イタリアにおける闘争」のチラシ。 1970年(昭和45年)制作の映画。ウィキペディアによると、日本でも同年の1970年に公開されているというから、ゴダールの人気がどれだけ高かったか、わかる…
1971年(昭和46年)11月3日から12月14日まで新宿「アンダーグラウンド蠍座」で開催された「ゴダール・マニフェスト」企画の「プラウダ(真実)」「ブリティッシュ・サウンズ」の映画チケットが出てきた http://bit.ly/HSBSDn">*1。 手作り感覚のチケットです…
銀座・並木座のリクエスト作品特集。こちらは1972年(昭和47年)8月30日〜10月3日上映作品を紹介したチラシ。表紙はこちら。 三船敏郎の気迫溢れる殺陣のワンショット。「上意討ちーー拝領妻始末」からのものです。監督は黒澤明ではなくて、小林正樹。「切腹…
銀座・並木座のリクエスト作品特集。1972年(昭和47年)6月28日〜8月1日上映分のチラシ。表紙は、こちら。 左が三船敏郎で、右が志村喬。黒澤明監督の「酔いどれ天使」ですね。1948年(昭和23年)公開の戦後日本映画の古典です。で、この時のラインナップは…
昔々、レンタルビデオやDVDの前の時代、今のようにシネコンで昔の映画を上映したり、BSやCSで映画チャンネルが花盛りになる前の時代、街には旧作を中心にアートな映画、カルトな映画を上映する名画座と呼ばれる映画館があった。どのようなラインナップを組む…
ロバート・レッドフォードの西部劇というと、出世作の「明日に向かって撃て」だが、西部の神話的人物を演じた、この映画も良かった。1972年(昭和47年)の公開。 ゴテゴテと宣伝文句が入らず、シンプルで美しいデザインのチラシ。裏は、こんな感じ。 解説と…
「アラバマ物語」で組んだグレゴリー・ペック主演、ロバート・マリガン監督のウェスタン。1968年製作で、1969年(昭和44年)の日本公開。 インディアン(ネイティブ・アメリカン)を追い、追われ、という話だが、ペック=マリガンというリベラルなコンビの映…
ワイアット・アープとドク・ホリディといえば、西部劇のヒーローの定番。普通はアープを主人公にするのだが、アメリカン・ニューシネマの時代には、ひとひねりして斜めから見るのが一般的だったから、この映画の主人公はドク・ホリディ。 1972年(昭和47年)…
昭和13年(1938年)4月頃とみられる新宿映画劇場・文化ニュース劇場のチラシ。2つ折りのチラシの表紙を見ると、一押しは東宝文化映画部製作の「南京」。前年1937年12月の日本軍による南京占領の記録映画(この南京攻略戦の際に南京事件=南京大虐殺=が起き…
シネコン時代の現在とは違って、東映、東宝、松竹が張り合っていた昔の日本映画では2本立てが当たり前だった。で、昭和40年代、松竹が正月とお盆に繰り出していた鉄板企画が寅さんとドリフターズの2本立て。で、1973年(昭和48年)の正月はこちら... 渥美…
戦後の日本映画黄金期、日本の映画会社は五社体制といわれた。東映、東宝、松竹、日活に大映。しかし、テレビの隆盛とともに、映画は衰退、ついに大映は1971年(昭和46年)12月、東京地裁に自己破産を申請するに至る。しかし、会社は倒産しても、映像事業は…
1969年製作、1970年(昭和45年)に日本で公開されたアルフレッド・ヒッチコック監督のスパイスリラー。そのチラシがこちら... 007をはじめ、スパイ映画全盛期で、その流れに乗ったもので、裏には、ストーリーが詳細に書いてある。 日比谷にあった有楽座のチ…
いまは東映社長で、日本アカデミー賞でお見かけする岡田裕介さんの映画デビュー作であり、主演作である「赤頭巾ちゃん気をつけて」の試写会のハガキ。 1970年(昭和45年)の公開。69年の東大安田講堂事件当時の日比谷高校の生徒を主人公にした庄司薫さんの小…
1960年代末から70年代にかけては、世界中の先進国で学生運動の嵐が吹き荒れ、反体制文化が各アートシーンを席巻した。そんななかで映画でも表現形態であったり、テーマであったり、カウンターカルチャーの象徴となるカルト的な映画が生まれた。そんな時代の…
1970年前後の新宿アートカルチャーの名所のひとつ、新宿文化地下の「アンダーグラウンド蠍座」のジャン=リュク・ゴダール映画特集企画「ゴダール・マニフェスト」のチラシ。ゴダール映画といっても、「勝手にしやがれ」でも「気狂いピエロ」でもなく、既に…