プログラム

フランス2大コメディアン共演の「大追跡」

1960年代、大人気だったフランスの2大喜劇役者共演のアクション・コメディです。 昭和41年(1966年)日本公開の「大追跡」です。1965年製作のフランス・イタリア合作映画で、舞台は、パリ、ナポリ、ボルドーと両国を股にかけ、表紙でもわかるようにドタ…

昭和46年版、篠田正浩監督の「沈黙」で、フェレイラを演じたのは丹波哲郎

マーティン・スコセッシが遠藤周作の『沈黙』をつくっているようですが、こちらは昭和46年(1971年)版です。 監督は篠田正浩。ということで、表紙、右上の女性は当然、夫人の岩下志麻です。 この映画は、原作者の遠藤周作と篠田正浩の共同脚本でもあります…

昭和13年、日米開戦3年前、日本の男子たちはセクシーなドロシー・ラムーアの映画を見ていた

戦前の武蔵野館が出していた「MUSASHINO NEWS」の表紙です。 南海モノといった風情です。セクシーな女性はドロシー・ラムーア。映画は1937年製作、日本では1938年(昭和13年)公開の「ハリケーン」です。昭和13年といえば、日米開戦3年前なのですが、日本の…

1930年代の美人女優。「踊る海賊」のステフィ・デューナ

戦前、新宿にあった映画館、昭和11年(1936年)の昭和館ニュースの表紙です。 美人のセニョリータです。ハンガリー生まれの女優、ステフィ・デューナです。この当時の映画館の会報というか、プログラムは次週公開の映画が表紙になっており、映画は「踊る海賊…

70年代の代表的美人女優のひとり、ドミニク・サンダ主演、マクシミリアン・シェル監督の「初恋(ファースト・ラブ)」

文芸映画です。 ロシアの文豪、ツルゲーネフ原作の「初恋」。「First Love」というタイトルが書いてあります。この小説、好きな人が多いのか、何度も映画化されていて、この映画は「初恋(ファースト・ラブ)」と表記されることが多いようです。西ドイツ・米…

アンヌ・ヴィアゼムスキーのデビュー作、ロベール・べレッソン監督の「バルタザール どこへ行く」

プログラムといったらいいのか、会報というべきなのか、ATGの「アートシアター」76号の表紙です。 絵画のようです。1966年製作、1970年(昭和45年)公開のフランス・スウェーデン合作映画、ロベール・ブレッソン監督の「バルタザール どこへ行く」です。表紙…

シェリー・デュヴァルのデビュー作、ロバート・アルトマン監督の「バード★シット」

カルト映画といっていいでしょう。 1970年製作、1971年(昭和46年)日本公開の「バード★シット」です。ちょっとエロティックな表紙ですが、監督は、この前年に公開された「M★A★S★H マッシュ」でヒットを飛ばし、注目を浴びたロバート・アルトマン。なんです…

リー・マーヴィンとジーン・ハックマンが激突したハーボイルド・アクション映画「ブラック・エース」

男臭い二人の対決です。 リー・マーヴィン、ジーン・ハックマン主演の「ブラック・エース」。1971年製作、1972年(昭和47年)日本公開。監督は後に「がんばれ!ベアーズ」(1978年)でブレークするマイケル・リッチーです。 スタッフ・キャストです。

村山知義演出、新協劇団の昭和13年演出作品「デッド・エンド」

発掘資料を久しぶりに引っ掻き回していたら、面白いものを見つけました。 保存状態が悪かったので、かなり劣化していますが、新協劇団の昭和13年(1938年)3月公演「デッド・エンド」のプログラムの表紙です。A4の紙を二つ折りした簡単なものですが、注目…

ここからシリーズ化が始まった。チャールトン・ヘストン、リンダ・ハリソンの「続・猿の惑星」

今も続くSF映画の人気シリーズです。 第一作「猿の惑星」から2年後の1970年(昭和45年)に公開された「続・猿の惑星」。ここに「猿の惑星」シリーズが始まります。日比谷映画劇場のプログラムの表紙です。 スタッフ・キャストと解説です。

フィルム・ノワールの巨匠、J・P・メルビル監督が対独レジスタンスを描いた「影の軍隊」

第二次大戦、ナチスドイツ占領下のフランスでのレジスタンス(抵抗)運動を描いた映画です。 1969年製作、1970年(昭和45年)日本公開の「影の軍隊」。東京日比谷・みゆき座のプログラムの表紙です。当時、みゆき座は基本的に女性映画のロードショー館だった…

大阪万博で評判になり、一般公開された美しく哀しいペルー映画「みどりの壁」

珍しいペルーの映画です。 1970年製作、1971年(昭和46年)日本公開の「みどりの壁」。ニュー東宝のプログラムの表紙です。この時代、銀座でペルーの映画が公開されていたのですね。 スタッフ、キャストと解説ページ...

京マチ子、司葉子、団令子、星由里子。美人女優競演の東宝映画「沈丁花」

日本映画がまだ多少は華やかであった頃の映画という感じです。 昭和41年(1966年)公開の東宝映画「沈丁花」。並ぶのは美人4姉妹を演じていた京マチ子、司葉子、団令子、星由里子の皆様(左から)。和装もなかなか良いものです。 表紙を開きますと...

アメリカン・ニューシネマの小品、バート・ランカスター主演の「泳ぐ人」

1960年代の後半から始まったアメリカン・ニューシネマの小品です。 1969年(昭和44年)公開の「泳ぐ人」。原題が「Swimmer」。ある日曜日の昼下がり、一人の男が自分の家まで帰り道にあるプールを一つひとつ泳ぎながら帰ろうと思いつき...という映画です。そ…

ギュンター・グラス原作、フォルカー・シュレンドルフ監督の「ブリキの太鼓」

1年3カ月ぶりの更新です。家の中から発掘されたチラシやプログラムはまだ大量にあるのですが、飽きやすいのと、ちょっと忙しかったのと、スキャンの面倒さなどで、ついブログを放ったらかしにしてしまいました。再び、デジタル保存意欲が湧いてきたので、…

バリシニコフとグレゴリー・ハインズのバレー・ダンス・バトルが売りの「ホワイトナイツ/白夜」

1985年製作、1986年(昭和61年)日本公開の米国映画です。 人気バレエダンサーのミハイル・バリシニコフとタップダンスの名手、グレゴリー・ハインズが共演した「ホワイトナイツ/白夜」です。ページを開きますと...

オードリー・ヘップバーンとピーター・オトゥールのロマンティック・コメディ「おしゃれ泥棒」

最近、BSなどで放映されている映画です。 オードリー・ヘップバーン主演の「おしゃれ泥棒」。昭和41年(1966年)の公開で、日比谷スカラ座のプログラムの表紙です。オードリー没後20年ということで、主演作の一つとして放映されているようです。 表紙を開き…

関口宏のお父様、佐野周二がイケメン・スキーヤー姿の昭和13年・帝劇のプログラム

昭和10年代の映画館は上映作品・次回作品紹介の小冊子を出していました。これを宣伝用のチラシというべきか、映画館のプログラムというべきか、タグをつけるときに、いつも迷ってしまうのですが、今回からプログラムの範疇に入れようかなと思いまして、「プ…

ビリー・ワイルダー監督の「シャーロック・ホームズの冒険」

ベネディクト・カンバーバッチのテレビドラマ・シリーズ「SHERLOCK」のヒット以来、シャーロック・ホームズに再び注目が集まっているようですが、こんなものもありました。 1970年に製作され、日本では1971年(昭和46年)に公開された「シャーロック・ホーム…

クロード・ルルーシュの大出世作。アヌーク・エーメ、ジャン=ルイ・トランティニヤン主演の「男と女」

クロード・ルルーシュ監督は、この1作で世界的に大ブレークしました。 「男と女」、1966年(昭和41年)製作・日本公開のフランス映画ですが、この日比谷・みゆき座のプログラムは昭和47年(1972年)にリバイバル公開されたときのものです。 表紙を開きます…

フランソワ・トリュフォーが監督・脚本だけでなく俳優として演技もしていた「野生の少年」

フランソワ・トリュフォーの映画です。 昭和45年(1970年)製作・日本公開の「野生の少年」。日比谷・みゆき座のプログラムの表紙です。1970年代になっては珍しいイラストの表紙です。モノクロ映画だったので、カラーの表紙にするためにイラストにしたのかも…

昭和50年、三島由紀夫作品連続公演の完結編は「わが友ヒットラー」

昭和45年(1970年)11月25日、三島由紀夫は自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自殺を遂げました。小説家の三島は優れた劇作家でもありました。そこで、命日にちなみまして、こんなプログラムを... 没後2年経った昭和47年12月から始まった三島由紀夫作品連続公演の完結…

ポリティカル・サスペンス映画の傑作、コスタ・ガブラス監督の「Z」

1970年前後は政治的季節だったわけですが、そんな時代を象徴するような映画です。 昭和45年(1970年)に日本公開された「Z」(1969年フランス・アルジェリア合作映画)。みゆき座のプログラムの表紙です。 某国での政治的暗殺事件を描いた映画ですが、現実…

アン・バンクロフト、パティ・デュークが主演、助演でアカデミー女優賞を独占した名作「奇跡の人」

ちょっと年代物のプログラムです。 色あせた表紙ですが、昭和38年(1963年)日本公開の「奇跡の人」(製作は1962年)です。ご存知、ヘレン・ケラーと、その師、サリバン先生の物語です。 ページをめくりますと...

カトリーヌ・ドヌーヴが再びジャック・ドゥミと組んだファンタジー「ロバと王女」

フランスを代表する美人女優、カトリーヌ・ドヌーブの主演映画です。 1970年製作のフランス映画「ロバと王女」。日本公開は昭和46年(1971年)で、その当時のプログラムの表紙です。ペローの童話「ろばの皮」をベースにしたファンタジー映画ですが、カトリー…

昭和36年リバイバル公開時の「風と共に去りぬ」プログラム。表紙は野口久光のイラスト

1939年(昭和14年)製作・公開の米国の大ヒット映画ですが、日本での初公開は戦後の昭和27年(1952年)、その後も何度もリバイバル上映されてまして、こちらは昭和36年(1961年)リバイバル公開版のプログラムです。 そう、ご存知、「風と共に去りぬ」。テア…

黒澤明初のカラー映画「どですかでん」

「あかひげ」から5年、映画産業の衰退もあり、日本ではなかなか思うように映画を撮れず、海外と組んだ「トラ・トラ・トラ」もハリウッド流の製作方針と対立し、降板となった黒澤明は、木下恵介、市川崑、小林正樹と「四騎の会」を結成します。その第1回作品…

暗殺映画の傑作、フレッド・ジンネマン監督の「ジャッカルの日」

ほぼ半年ぶりの更新です。何事も長続きしない性格で、ちょっと飽きていましたが、再開です。 で、再開1号はこちら... ご存知、フランスのド・ゴール大統領暗殺計画を描いた「ジャッカルの日」。昭和48年(1973年)製作・公開の作品で、新宿プラザ劇場のプロ…

ホンダの第1期F1参戦をモデルにしたレース映画の代表作「グラン・プリ」

ホンダがF1への復帰を決めましたが、1960年代、ホンダが最初にF1に参戦した当時をモデルにした映画です。 1966年製作、日本では1967年(昭和42年)に公開された「グラン・プリ」です。実際のサーキットでロケした臨場感たっぷりのF1レース映画でし…

ロマン・ポランスキーがフランソワーズ・ドルレアック主演で撮った英国映画「袋小路」

ポーランド出身のロマン・ポランスキーが英国で撮った初期の映画です。 1966年の製作ですが、日本で公開されたのは5年後の1971年(昭和46年)という「袋小路」(Cul-de-Sac)です。ポランスキーは、1968年製作・1969年日本公開の「ローズマリーの赤ちゃん」…