フランスを代表する美人女優、カトリーヌ・ドヌーヴの「恋のマノン」

 昭和40年代、美女といえば、この人でした。その主演映画のプログラムの表紙です...

 フランスを代表する美人女優、カトリーヌ・ドヌーヴの「恋のマノン」です。アベ・プレヴォーの「マノン・レスコー」の映画化。原作が出たのは18世紀ですが、映画は舞台を現代に置き直しています。日本公開は1971年(昭和46年)。製作が1968年ですから、ドヌーヴはこのとき25歳。ウィキペディアの「主な出演作品」リストにも載っていませんが、美女絶頂期の作品です。で、ドヌーヴの紹介ページ。

 当然、見開きです。スタッフ・キャストはこんな顔ぶれでした。

 相手役のサミー・フレーはイケメンの人気フランス男優でした。演技派のジャン=クロード・ブリアリやモデル系のイタリアの美人女優、エルザ・マルチネリも出ていたのですね。

 そして裏表紙です。

 眼を見ただけで、ドヌーヴとわかった時代です。

 ウィキペディアにも出ていないので、DVDはないのかな、と思ったら、HDマスター版も出ていました。やはり絶世の美女時代の作品だからでしょう。

 原作はフランス文学の古典なので、岩波文庫からも新潮文庫からも出ています。
マノン・レスコー (岩波文庫)

マノン・レスコー (岩波文庫)

マノン・レスコー (新潮文庫)

マノン・レスコー (新潮文庫)

 この原作、映画やオペラになり、さらには里中満智子さんのマンガにもなっています。
マノンレスコー (マンガ名作オペラ)

マノンレスコー (マンガ名作オペラ)

 で、「マノン・レスコー」の映画化としては実は、この「恋のマノン」よりも、ジョルジュ・クルーゾー監督の「情婦マノン」(1948年)のほうが作品としての評価が高いようです。
情婦マノン [DVD]

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