昭和10年代

日米開戦3年前、早稲田全線座では米国映画名画祭。キャグニー、クーパーも出ているよ

はてなブログに引っ越したので、久々の更新です。今回は戦前です。 昭和13年(1938年)7月ですから、日米開戦3年前の早稲田全線座のチラシ。「風薫る7月の名画祭」の表紙は「モナリザの失踪」はドイツ映画ですが、「Gメン」と「海の塊」は米国映画…

昭和13年、日米開戦3年前、日本の男子たちはセクシーなドロシー・ラムーアの映画を見ていた

戦前の武蔵野館が出していた「MUSASHINO NEWS」の表紙です。 南海モノといった風情です。セクシーな女性はドロシー・ラムーア。映画は1937年製作、日本では1938年(昭和13年)公開の「ハリケーン」です。昭和13年といえば、日米開戦3年前なのですが、日本の…

1930年代の美人女優。「踊る海賊」のステフィ・デューナ

戦前、新宿にあった映画館、昭和11年(1936年)の昭和館ニュースの表紙です。 美人のセニョリータです。ハンガリー生まれの女優、ステフィ・デューナです。この当時の映画館の会報というか、プログラムは次週公開の映画が表紙になっており、映画は「踊る海賊…

村山知義演出、新協劇団の昭和13年演出作品「デッド・エンド」

発掘資料を久しぶりに引っ掻き回していたら、面白いものを見つけました。 保存状態が悪かったので、かなり劣化していますが、新協劇団の昭和13年(1938年)3月公演「デッド・エンド」のプログラムの表紙です。A4の紙を二つ折りした簡単なものですが、注目…

関口宏のお父様、佐野周二がイケメン・スキーヤー姿の昭和13年・帝劇のプログラム

昭和10年代の映画館は上映作品・次回作品紹介の小冊子を出していました。これを宣伝用のチラシというべきか、映画館のプログラムというべきか、タグをつけるときに、いつも迷ってしまうのですが、今回からプログラムの範疇に入れようかなと思いまして、「プ…

昭和のコメディアン、金語楼が表紙の昭和10年のチラシ。円谷英二が本名の英一を名乗っていた頃

我が家で発掘したもの中で、ひょっとしたら、最も古いものかもしれないチラシです。 三つ折のチラシの表紙部分で、戦前ですから横書きは右から読みます。頭の見出しが「近日公開の金語楼出演第1回オール・トーキー」です。写真の人物は、昭和の人気落語家に…

昭和11年ながら、カラフルな「オペラは踊る」のチラシ

戦前のチラシはだいたいモノクロなのですが、これは珍しくカラフルです。 マルクス兄弟の「オペラは踊る」の2つ折りのチラシなんですが、表紙はマルクス兄弟だけ。ウィキペディアによると、「オペラは踊る」は1935年製作で、日本公開は1936年(昭和11年)。…

築地小劇場、新築地劇団の昭和14年正月公演は「土」

日本初の新劇常設劇場といわれる築地小劇場のチラシです。 昭和14年(1939年)、新築地劇団の正月公演は「土」でした。劇場も劇団も日本の演劇界の伝説です。その存在の大きさを感じさせるように、この2つ折りのチラシの表紙には、斎藤茂吉の歌が添えられて…

「三文オペラ」「モロッコ」の上映を伝える昭和13年の映画館のチラシ

昭和13年(1938年)、新宿にあった映画館のチラシです。 このチラシ、2つ折りですが、表紙では、イラストで「三文オペラ」の上映を伝えています。ブレヒトの「三文オペラ」です。ページを開きますと...

昭和13年、東宝の映画館のチラシの表紙は愛らしい原節子

「新宿・大東京」改め「東宝映画劇場」の昭和13年(1938年)の2つ折りのチラシです。 表紙は「永遠の処女」といわれた原節子。1920年(大正9年)生まれの方ですから、このとき、18歳。かわいいです。 そして上映作品は... 2本立てで、1本は川口松太郎原作の…

MGM、昭和11年の新春4大超大作。目玉の一つはグレタ・ガルボ主演の「アンナ・カレニナ」

キーラ・ナイトレイ主演の「アンナ・カレーニナ」がこの春、公開されることになっておりますが、このトルストイの名作、何度も映画化されています。その1本... グレタ・ガルボ主演の「アンナ・カレニナ」。1935年製作、1936年(昭和11年)日本公開の映画の…

昭和13年6月の新宿「太陽座」のちらし。表紙はフランス映画「商船テナシチー」

昭和13年(1938年)6月16日発行の新宿「太陽座」のちらしです。昭和16年12月の日米開戦まで3年半という時期ですが、日本人は「街のフィルム・ライブラリー」で洋画を楽しんでいたようです。その表紙がこちら... ジュリアン・デュヴィヴィエ監督のフランス映…

昭和10年、11年の早慶戦のチケットはこんなもの

大学野球で伝統の一戦といえば、早稲田と慶応が激突する早慶戦。今年も先週あったようだが、こちらは昭和10年(1935年)春季リーグの早慶戦のチケット。 外野席です。我が家で発掘されたものですが、もう1枚ありました。 こちらは年度が入っていません。上に…

金メダリスト俳優、ジョニー・ワイズミュラーの「ターザンの逆襲」

ターザンといえば、今ではディズニーのアニメを思い浮かべるのかもしれませんが、実写版といえば、やはり、この人、ジョニー・ワイズミュラーなんでしょう。で、こんなものが... 昭和12年(1937年)3月に新宿の洋画封切館、武蔵野館が発行した「MUSASHINO NE…

1930年代の子役大スターといえば、この人。シャーリー・テンプルの「テンプルの愛国者」

1930年代の世界を代表する子役の大スターといえば、シャーリー・テンプルです http://bit.ly/MF2dJD">*1。芦田愛菜ちゃんの比ではありません。何しろ当時、日本の映画館のちらし(会報)でも、表紙を飾っていたのですから。こんな具合に... 1935年製作、1936…

フレッド・アステア、ジンジャー・ロジャースのミュージカル映画「トップハット」

1日遅れですが、昨日5月10日は、ハリウッドの伝説のミュージカルスター、フレッド・アステアの誕生日。ということで、フレッド・アステア主演の「トップハット」のチラシ。2つ折りで、こちらが表紙... 1935年製作。日本公開は1936年(昭和11年)。ちょっとレ…

昭和11年、マルクス・ブラザースの「オペラは踊る」の帝劇・次週封切予告と、1930年代の3D映画!

マルクス・ブラザース(マルクス兄弟)の最高傑作としして知られるのが「オペラは踊る」。1935年の製作で、日本公開は1936年(昭和11年)。上映館は帝劇だったが、その次週封切予告チラシを発掘... これが表紙で、左からチコ、グルーチョ、ハーポですね。で…

昭和13年の「SHOWAKAN NEWS」。表紙はチャップリンの「モダン・タイムス」

松竹系の映画館「昭和館」の昭和13年(1938年)3月の会報的チラシ「SHOWAKAN NEWS」。三つ折になっていて、表紙はこちら... チャップリンの「モダン・タイムス」。隣の女性は当時夫人でもあったポーレット・ゴダード。「春の逃げ水」と同時上映とあるが、開…

昭和11年秋、東京・新宿で吉本興業は、新喜劇やら漫才やらレビューやら、こんなものをやっていた

昭和11年(1936年)11月11日の新宿帝国館ニュース第34号のちらし... 左下の文字を読むと、「映画とレビュー、漫才のショウ劇場 新宿帝国館」。さらに、その下を読むと、吉本興業合名会社。おお、今年、創業100周年を迎えた吉本興行のチラシ。で、開いてみ…

昭和13年、日本人は新宿で、南京攻略戦の記録映画と一緒に、ポパイ、ミッキー、ベティ・ブープを見ていた

昭和13年(1938年)4月頃とみられる新宿映画劇場・文化ニュース劇場のチラシ。2つ折りのチラシの表紙を見ると、一押しは東宝文化映画部製作の「南京」。前年1937年12月の日本軍による南京占領の記録映画(この南京攻略戦の際に南京事件=南京大虐殺=が起き…

溝口健二監督「祇園の姉妹」やら伊藤大輔監督「あさぎり峠」やら

この映画のチラシは古い(チラシと言うよりも、当時としては映画紹介のパンフレットなのだろうか)。溝口健二監督の名作として知られる「祇園の姉妹」。ウィキペディアによると、1936年(昭和11年)10月の公開。山田五十鈴の主演。山田五十鈴といっても若い…