オードリー・ヘップバーンとピーター・オトゥールのロマンティック・コメディ「おしゃれ泥棒」

　最近、BSなどで放映されている映画です。

　オードリー・ヘップバーン主演の「おしゃれ泥棒」。昭和41年（1966年）の公開で、日比谷スカラ座のプログラムの表紙です。オードリー没後20年ということで、主演作の一つとして放映されているようです。

　表紙を開きますと...

　共演は「アラビアのロレンス」で大ブレークした英国の俳優、ピーター・オトゥール。舞台はパリです。オードリー・ヘップバーンはハリウッド映画のスターでも、ヨーロッパの風景が似合う女優さんです。右ページにスタッフ・キャストの紹介がありますが、これを日本語で紹介しますと...

　監督は、オードリー・ヘップバーンを一躍、世界的なスターにした「ローマの休日」の名匠、ウィリアム・ワイラーです。

　続きまして、映画の場面を集めたカラーページ...

　そして主演のオードリー・ヘップバーンのご紹介...

　見開き２ページです。オードリー・ヘップバーンを見るための映画だったわけです。スターの時代です。そんなわけですから、共演陣と監督の紹介は...

　ピーター・オトゥールは「アラビアのロレンス」で大人気スターになったわけですが、オードリー・ヘップバーンとはまだ、かなり格が違ったようです。この映画、脇役陣に、エライ・ワラック（イーライ・ウォラック）、ヒュー・グリフィス、シャルル・ボワイエと芸達者が揃っているのは、ウィリアム・ワイラー監督の映画ならでは、といったところかもしれません。

　オードリー・ヘップバーンからのコメントも寄せられています。

　「オードリーから　こんにちわ」というタイトルからして、今となってはダサさといいますか、そこはかとなく60年代な感じがします。昔の女性誌のノリという風でしょうか。

　最後に裏表紙...

　オードリー・ヘップバーンといえば、ファッションでした。この映画で言えば、ドレスはジバンシィ、ジュエリーはカルティエでした（英語のスタッフ欄に、衣装、ジュエリーからメイクアップ、ヘアメイクに至るまで担当が紹介されています）。ですから、原題は「How to Steal a Million」なのに、邦題は「おしゃれ泥棒」になってしまうわけです。「オードリー・ヘップバーン＝おしゃれ」です。

　オードリーの代表作の一つでもあり、DVDが出ています。