昭和11年秋、東京・新宿で吉本興業は、新喜劇やら漫才やらレビューやら、こんなものをやっていた
昭和11年(1936年)11月11日の新宿帝国館ニュース第34号のちらし...
左下の文字を読むと、「映画とレビュー、漫才のショウ劇場 新宿帝国館」。さらに、その下を読むと、吉本興業合名会社。おお、今年、創業100周年を迎えた吉本興行のチラシ。で、開いてみると、プログラムが...
「新宿進出・新喜劇座第8回公演」だったのだ。左には「笑いとスリル ジャズの超特急」のレビュー、吉本ショウも。そして、「吉本爆笑演芸」という漫才も。ただ、当たり前の話だけど、知っている人が全然いない。漫才出演者の注意書きに「(順不同・昼夜交互出演)病気その他による出演者の変更は予め御了承ください」と書いてある。昔からハードな会社だったのかな。
で、下の欄を見ると、男優・女優、さらには脚本まで募集している。左下を見ると、大衆娯楽雑誌「ヨシモト」まで出している。戦前から笑いの帝国だったのだな。
裏もまた情報が満載。
映画で最後に流れる細かい字の字幕のように「吉本オールスタッフ」が出ている。で、まあ知っている人などいないだろうな、と思って、見ていたら、3段目の後ろの方に「新喜劇座」の「嘱託」として「サトーハチロー」(サトウハチロー)の名が。へえ、後の大詩人、作詞家も、こういう仕事もしていたのだ。
で、最後に雑誌の「ヨシモト」から転載した「まんざい小咄」が。話しぶりはレトロだけど、「◯万長者」は今でも使えるネタかな。
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