昭和11年、マルクス・ブラザースの「オペラは踊る」の帝劇・次週封切予告と、1930年代の3D映画!

 マルクス・ブラザース(マルクス兄弟)の最高傑作としして知られるのが「オペラは踊る」。1935年の製作で、日本公開は1936年(昭和11年)。上映館は帝劇だったが、その次週封切予告チラシを発掘...

 これが表紙で、左からチコ、グルーチョ、ハーポですね。で、「オペラは踊る」の紹介部分はこちら...

 チコの顔が怖いです。昭和も戦前なので、横書き文字は右から読みます。右のイラストの女性を見ると、セクシーポーズというのは80年近く前でも、さほど違わないようです。
 で、これが載っていたのは、帝劇(TEIGEKI)のチラシとも、プログラムとも、会報ともいえる小冊子なのですが、当然、この週の上映作品も載っています。それがこちら。

 伝説の美人女優、グレタ・ガルボ主演の「アンナ・カレニナ」、そして、マルセル・レルビエ監督のフランス映画「栄光の道」(なぜか英国軍が舞台みたいだけど)。でも、一番の注目は左端、「飛び出す映画・立体映画」。立体映画には「オデオスコピックス」とルビがふってある。下を見ると、スペルは「Audioscopiks」。MGMの映画だけど、細かい字を読むと、「赤青の眼鏡を通じて見ると奥行が出来て」と書いてある。雑誌などに附録についていたこともあった立体画像を見る古典的な方法だけど、そんな手を使って、既に昭和11年に3D映画が公開されていたのだなあ。

 で、「オペラは踊る」は古典なので、当然、DVDが出ている。

マルクス兄弟 オペラは踊る [DVD]

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 「アンナ・カレニナ」は何度も映画化されているが、さすが、グレタ・ガルボ。DVDでも出ていた。

アンナ・カレニナ [DVD]

アンナ・カレニナ [DVD]

 「栄光の道」はさすがになかった。