ここからシリーズ化が始まった。チャールトン・ヘストン、リンダ・ハリソンの「続・猿の惑星」

 今も続くSF映画の人気シリーズです。

 第一作「猿の惑星」から2年後の1970年(昭和45年)に公開された「続・猿の惑星」。ここに「猿の惑星」シリーズが始まります。日比谷映画劇場のプログラムの表紙です。

 スタッフ・キャストと解説です。

 監督はフランクリン・J・シャフナーからテッド・ポストに替わり、原作のないオリジナルな世界に突入します。前作から続く人間役はチャールトン・ヘストンとリンダ・ハリソン。猿役のキム・ハンター、モーリス・エバンスは継続。ヘストンを追って登場する新キャラの宇宙飛行士がジェームス・フランシスカスです。

 主演のチャールトン・ヘストンのご紹介です。

 共演者の方々...

 前作ではほとんど無視されていたリンダ・ハリソンの紹介が増えています。当時、この映画を製作した20世紀フォックス社長のリチャード・ザナック夫人でしたが、正統派の美人です。ちなみにハリソンの後ろに立っている不思議な格好の人々は地下で絶滅を逃れた人間、いわば謎の地底人です。「続・猿の惑星」の原題は「Beneath the Planet of the Apes」ですが、「beneath」は、猿の惑星の支配「下」と猿の惑星の地「下」のふたつをかけているのかもしれません。

 続いて、カラーページ。

 リンダ・ハリソンの扱いが良くなっています。続きまして、製作うらばなし...


 ここにもハリソンの写真...

 ジェームス・フランシスカスもヘストンと同じ分量で紹介されています。

 この時代、フランシスカスはB級映画の主役として活躍していましたが、今ひとつブレークしなかった感じもします。

 最後に裏表紙...

 リンダ・ハリソン、美人です。でも、ハリウッドでは美人というだけでは十分じゃないんですね。この後、ブレークしませんでした。その後、どうなったのかと思って、IMDbで、リンダ・ハリソンのフィルモグラフィー*1を見たら、2001年のマーク・ウォールバーク主演、ティム・バートン監督の「PLANET OF THE APES/猿の惑星」に端役で出ていました。ティム・バートンの第一作に対するオマージュでしょうか。役名をみると、「Woman in Cart」ですから、猿に捕らえられた人間、1968年の第一作の時と同じ状況の役回りのようです。ハリソンは1978年にリチャード・ザナックと離婚したようですが、この2001年版「猿の惑星」の製作はザナックです。二人の間には子供もいるようですし、別れても、それなりに良い関係だったのかもしれません。

 話を戻しまして、チャールトン・ヘストン版の「猿の惑星」は、この「続」で終わります。リンダ・ハリソンも同じだと思っていたのですが、リメイク版にも、ちょこっと出ていたわけですね。しかし、リメイク版は別にして、「続」をこの結末にしておいて、さらにシリーズを展開していったわけですから、ハリウッドの商魂は相当なものです。

 人気シリーズですから、「続」もブルーレイになっています。

 リンダ・ハリソンも出ていた「PLANET OF THE APES/猿の惑星」はこちら...

 エステラ・ウォーレンに目を奪われて、ハリソンには気が付きませんでした。

 というわけで、「続・猿の惑星」は、リンダ・ハリソンを中心にまとめてみました。このプログラムを作った人もハリソン・ファンだったのかもしれません。何気に写真が多いですから。

 最後に「猿の惑星」(第1作)のプログラムはこちらに

チャールトン・ヘストン主演の元祖「猿の惑星」 - 昭和の映画のチラシとエトセトラ