フリーセックスの時代の愛−−ジャック・ニコルソン主演、マイク・ニコルス監督の「愛の狩人」
アメリカン・ニューシネマの時代の映画です。
1971年製作、1972年(昭和47年)日本公開の「愛の狩人」。監督は1967年に「卒業」で大ヒットを飛ばしたマイク・ニコルズ。出演者を見ると、トップはキャンディス・バーゲンで、次がジャック・ニコルソン。キャンディス・バーゲンのほうが格上だったんですね。で、このチラシ、映画館で配っていたものかと思ったのですが、下を見ると、「キネマ旬報」と入っています。1971年12月15日号に綴じ込まれていたか、挟み込まれていた雑誌用の広告のようです。
このチラシ、3つ折りになっていまして、表紙部分を開きますと、スタッフ・キャストの紹介が現れます。
こちらのキャストの順番を見ると、ジャック・ニコルソンが上。表紙と違います。要するにバーゲンと同格だったということでしょうか。女優陣は、アン・マーグレット、「ウエストサイド物語」のリタ・モレノ。キャロル・ケインは、これが映画デビュー作だったようです。アーサー・ガーファンクルは、あの伝説のデュオ、サイモンとガーファンクルのガーファンクルです。
で、宣伝の口上...
1970年代の米国はベトナム戦争の時代であるとともに、フリーセックス、ヒッピー、ウーマンリブと性の解放が進んだ時代でもありました。そんな時代の愛について語っている映画ともいえます。映画も、それまでタブーだったセックスについて赤裸々に語るようになっていましたので、青年たちは愛とセックスを求めます。いつまで経っても成長しない男というのも新しい主人公像だったかもしれません。
俳優陣の紹介です。
やはり中心はジャック・ニコルソンとキャンディス・バーゲン。アン・マーグレットは歌って踊れるセクシーなエンターテイナーといった人でしたが、この映画はシリアスな役どころへの挑戦でした。リタ・モレノも娼婦役ですから、チャレンジです。
そして解説と物語。
サイモンとガーファンクルじゃなくて、ニコルソンとガーファンクルという構図です。
裏は、こんな感じで...
白い縦線はデザインじゃなくて、折り目が残ってしまったものです。
さて、ジャック・ニコルソンとマイク・ニコルズの映画でもあり、DVDになっています。
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おまけで、アン・マーグレットというと、こちらの映画でしょうか。
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ついでに、サイモンとガーファンクルも...
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「卒業」のプログラムの話はこちらに...
★ アメリカン・ニューシネマというより青春映画の古典。ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロスの「卒業」 - 昭和の映画のチラシとエトセトラ