美少女時代の和泉雅子が出ていた浦山桐郎監督の「非行少女」

 今回は珍しいチラシです。ビデオカセット(VHS)やDVDが登場する前の時代、個人が映画をコレクションしようとする場合、8ミリか16ミリか、フィルムしかありませんでした。洋画は8ミリも結構ありましたが、邦画の場合はほとんど16ミリだったと思います。そんな時代(昭和40年代後半か昭和50年代?)の販促チラシです。

 昭和38年(1963年)製作、浦山桐郎監督の日活映画「非行少女」です。左の男性が主演の浜田光夫、そして手前の女性が和泉雅子です。「非行少女」ですから、ふてくされていますが、美少女です。和泉雅子さん、1980年代から冒険家になってしまいますが、初々しい時代です。浦山桐郎監督、この前年の昭和37年(1962年)につくったのが、吉永小百合浜田光夫主演の「キューポラのある街」ですから、和泉雅子さん、この当時は、日活の美少女路線だったわけです。

 で、裏は解説と物語。

 この当時、学校などでの映画上映は16ミリの時代でしたから、基本は貸出用のフィルムだったのかもしれません。でも、マニアはそれを買ったりしていたんだと思います。

 日活青春映画の代表作の一つですから、当然、DVDになっています。

非行少女 [DVD]

非行少女 [DVD]

 ついでに、「キューポラのある街」も...
キューポラのある街 [DVD]

キューポラのある街 [DVD]

 映画は映画館で見るもので、個人が自分用に入手するのは大変な時代でした。そこで、映画マニア向けの手引書として、こんな本も出ていました。

映画コレクション入門 (1978年)

映画コレクション入門 (1978年)

 最後に、冒険家になった和泉雅子さんの本のご紹介も。

私(マコ)だけの北極点―北緯88度40分

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