映画チラシ

田原総一朗+清水邦夫の「あらかじめ失われた恋人たちよ」

いまは評論家・ジャーナリストの田原総一朗さんがドキュメンタリー番組のディレクター時代に劇作家の清水邦夫さんと組んで作ったATG映画。1971年(昭和46年)公開で、こちらは「アート・シアター新宿文化」のチラシ... 2つ折りで表紙にあたる部分。下に「OH,…

ジャン・ポール・ベルモンド、ジョアンナ・シムカスの「オー!」

「冒険者たち」のロベール・アンリコ監督が、アラン・ドロンと人気を二分したフランスの大スター、ジャン・ボール・ベルモンドを主演に迎え、「冒険者たち」でブレイクしたジョアンナ・シムカスをヒロインにして撮った映画。1968年(昭和43年)の製作。 フラ…

ナタリー・ドロン、ルノー・ベルレーの「個人教授」

「年上の女性が10代の男の子に “恋”の手ほどき 」的映画の走りとなるフランス映画。1968年(昭和43年)の製作。 ナタリー・ドロンはアラン・ドロンの夫人だった人。ルノー・ベルレーもこの映画で当時、人気を集め、ちょっとしたアイドルだった。この年上の女…

昭和11年、マルクス・ブラザースの「オペラは踊る」の帝劇・次週封切予告と、1930年代の3D映画!

マルクス・ブラザース(マルクス兄弟)の最高傑作としして知られるのが「オペラは踊る」。1935年の製作で、日本公開は1936年(昭和11年)。上映館は帝劇だったが、その次週封切予告チラシを発掘... これが表紙で、左からチコ、グルーチョ、ハーポですね。で…

昭和13年の「SHOWAKAN NEWS」。表紙はチャップリンの「モダン・タイムス」

松竹系の映画館「昭和館」の昭和13年(1938年)3月の会報的チラシ「SHOWAKAN NEWS」。三つ折になっていて、表紙はこちら... チャップリンの「モダン・タイムス」。隣の女性は当時夫人でもあったポーレット・ゴダード。「春の逃げ水」と同時上映とあるが、開…

新宿にあった小さな小さな名画座「シネマ新宿」の1971年春のラインナップ

シネマ新宿といっても、今の「角川シネマ新宿」ではなくて、伊勢丹の向かいのビルの地下にあった小さな名画座「シネマ新宿」の1971年(昭和46年)4〜5月のチラシ... 四つ折りすると、名刺大となり、定期入れや名刺入れに収まるコンパクトなお知らせ。左上に…

シドニー・ポワチエ、ジョアンナ・シムカスの「失われた男」

1969年(昭和44年)製作の映画。ジェームズ・メイソン主演、キャロル・リード監督の英国映画「邪魔者は殺せ」(1947年の作品で日本公開は1951年)のリメイク。原作は北アイルランドが舞台で、IRAを思わせる組織の活動家が主人公だったが、「失われた男」では…

フィルムアート社主催「ゴダールの軌跡」ーー「小さな兵隊」から「東風」まで

フィルムアート社が新宿・紀伊国屋ホールで開いた「ゴダールの軌跡」のチラシ。副題に「疾走を続けるジャン=リュック・ゴダール監督の軌跡をたどる連続上映」とあるように、ゴダール映画の連続上映企画。 右にある「季刊フィルム」の広告を見ると、第12号が…

ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団の「イタリアにおける闘争」

ジャン=リュック・ゴダールのジガ・ヴェルトフ集団時代の作品、「イタリアにおける闘争」のチラシ。 1970年(昭和45年)制作の映画。ウィキペディアによると、日本でも同年の1970年に公開されているというから、ゴダールの人気がどれだけ高かったか、わかる…

銀座・並木座の「リクエスト作品選」1972年秋の始まり。表紙は三船敏郎主演、小林正樹監督の「上意討ち」

銀座・並木座のリクエスト作品特集。こちらは1972年(昭和47年)8月30日〜10月3日上映作品を紹介したチラシ。表紙はこちら。 三船敏郎の気迫溢れる殺陣のワンショット。「上意討ちーー拝領妻始末」からのものです。監督は黒澤明ではなくて、小林正樹。「切腹…

銀座・並木座の「リクエスト作品選」1972年夏の始まり。表紙は三船敏郎、志村喬主演、黒澤明監督の「酔いどれ天使」

銀座・並木座のリクエスト作品特集。1972年(昭和47年)6月28日〜8月1日上映分のチラシ。表紙は、こちら。 左が三船敏郎で、右が志村喬。黒澤明監督の「酔いどれ天使」ですね。1948年(昭和23年)公開の戦後日本映画の古典です。で、この時のラインナップは…

銀座・並木座の「リクエスト選集」1971年春。表紙は高倉健、藤純子主演「死んで貰います」

昔々、レンタルビデオやDVDの前の時代、今のようにシネコンで昔の映画を上映したり、BSやCSで映画チャンネルが花盛りになる前の時代、街には旧作を中心にアートな映画、カルトな映画を上映する名画座と呼ばれる映画館があった。どのようなラインナップを組む…

ロバート・レッドフォードの「大いなる勇者」。監督はシドニー・ポラック

ロバート・レッドフォードの西部劇というと、出世作の「明日に向かって撃て」だが、西部の神話的人物を演じた、この映画も良かった。1972年(昭和47年)の公開。 ゴテゴテと宣伝文句が入らず、シンプルで美しいデザインのチラシ。裏は、こんな感じ。 解説と…

グレゴリー・ペック主演、ロバート・マリガン監督の「レッド・ムーン」

「アラバマ物語」で組んだグレゴリー・ペック主演、ロバート・マリガン監督のウェスタン。1968年製作で、1969年(昭和44年)の日本公開。 インディアン(ネイティブ・アメリカン)を追い、追われ、という話だが、ペック=マリガンというリベラルなコンビの映…

ステイシー・キーチ、フェイ・ダナウェイ主演、フランク・ペリー監督の「ドク・ホリディ」

ワイアット・アープとドク・ホリディといえば、西部劇のヒーローの定番。普通はアープを主人公にするのだが、アメリカン・ニューシネマの時代には、ひとひねりして斜めから見るのが一般的だったから、この映画の主人公はドク・ホリディ。 1972年(昭和47年)…

昭和13年、日本人は新宿で、南京攻略戦の記録映画と一緒に、ポパイ、ミッキー、ベティ・ブープを見ていた

昭和13年(1938年)4月頃とみられる新宿映画劇場・文化ニュース劇場のチラシ。2つ折りのチラシの表紙を見ると、一押しは東宝文化映画部製作の「南京」。前年1937年12月の日本軍による南京占領の記録映画(この南京攻略戦の際に南京事件=南京大虐殺=が起き…

昭和48年の初春は「男はつらいよ・寅次郎夢枕」「舞妓はんだよ 全員集合 !!」の2本立て

シネコン時代の現在とは違って、東映、東宝、松竹が張り合っていた昔の日本映画では2本立てが当たり前だった。で、昭和40年代、松竹が正月とお盆に繰り出していた鉄板企画が寅さんとドリフターズの2本立て。で、1973年(昭和48年)の正月はこちら... 渥美…

「日本映画復興・大映斗争支援映画祭」のチラシ。上映作は「羅生門」「新平家物語」

戦後の日本映画黄金期、日本の映画会社は五社体制といわれた。東映、東宝、松竹、日活に大映。しかし、テレビの隆盛とともに、映画は衰退、ついに大映は1971年(昭和46年)12月、東京地裁に自己破産を申請するに至る。しかし、会社は倒産しても、映像事業は…

ヒッチコックの「トパーズ」

1969年製作、1970年(昭和45年)に日本で公開されたアルフレッド・ヒッチコック監督のスパイスリラー。そのチラシがこちら... 007をはじめ、スパイ映画全盛期で、その流れに乗ったもので、裏には、ストーリーが詳細に書いてある。 日比谷にあった有楽座のチ…

新宿・蠍座の「ゴダール・マニフェスト」。そして吉田喜重、田原総一朗+清水邦夫のATG作品

1970年前後の新宿アートカルチャーの名所のひとつ、新宿文化地下の「アンダーグラウンド蠍座」のジャン=リュク・ゴダール映画特集企画「ゴダール・マニフェスト」のチラシ。ゴダール映画といっても、「勝手にしやがれ」でも「気狂いピエロ」でもなく、既に…

ヴァネッサ・レッドグレイヴの「裸足のイサドラ」

ヴァネッサ・レッドグレイブ*1の主演で、カレル・ライスが監督した伝説のダンサー、イサドラ・ダンカンの伝記映画。1968年製作で、日本公開は1970年(昭和45年)。 若いころのヴァネッサ・レッドグレイヴは自由奔放な女優として知られ、どこかイサドラ・ダン…

ローレンス・オリビエ、マイケル・ケインの「探偵スルース」

ローレンス・オリビエ、マイケル・ケイン主演「探偵 スルース」。ウィキペディアによると、1972年(昭和47年)の製作で、日本公開は翌1973年(昭和48年)の米国・英国合作の映画。 監督はジョセフ・L・マンキーウィッツ。ちらしの作りもオーソドックです。ち…

デビッド・リーン監督の「ドクトル・ジバコ」

「アラビアのロレンス」など壮大なスケールの作品を創造してきたデビッド・リーン監督によるロシア革命を舞台にした文芸大作。原作はロシアの作家、ボリス・パステルナーク。監督は英国人で、米国とイタリアの製作というグローバルな映画なのだが、とりあえ…

ジョン・ウェインの「勇気ある追跡」

ジョン・ウェインがアイパッチの保安官役で、アカデミー主演男優賞をとった「勇気ある追跡」。原題は「TRUE GRIT」。1969年(昭和44年)の日本公開。チラシは2つ折りで、これは表紙にあたる部分。 「やったぜ!アィ・パッチ!」というコピーが時代を感じさ…

スティーブ・マックィーン、フェイ・ダナウェイの「華麗なる賭け」

こちらはスティーブ・マックィーン、フェイ・ダナウェイ主演、ノーマン・ジュイソン監督の「華麗なる賭け」。原題が「The Thomas Crowns Affair」。1968年(昭和43年)公開の映画。 左上にある「NOWな感覚」というところが、とっても時代を反映していて、レ…

溝口健二監督「祇園の姉妹」やら伊藤大輔監督「あさぎり峠」やら

この映画のチラシは古い(チラシと言うよりも、当時としては映画紹介のパンフレットなのだろうか)。溝口健二監督の名作として知られる「祇園の姉妹」。ウィキペディアによると、1936年(昭和11年)10月の公開。山田五十鈴の主演。山田五十鈴といっても若い…

フランソワ・トリュフォー監督「恋のエチュード」(日比谷みゆき座)

今年生誕80年を迎えたフランソワ・トリュフォー監督の「恋のエチュード」。日本公開は1972年(昭和47年)。今年に入ってWOWOWやIMAGICAでトリュフォーの映画を回顧して連続放映していたが、そのなかにも入っていた。その映画チラシがこちら。 上映館は日比谷…