アメリカン・ニューシネマというより青春映画の古典。ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロスの「卒業」
今では、クラシックな米国の青春映画だが、1968年(昭和43年)に日本で公開されたときは、これもアメリカン・ニューシネマの流れの作品と位置づけられていました(製作は1968年)。ダスティン・ホフマンを一躍ビッグスターにした「卒業」...
日比谷みゆき座のプログラムの表紙です。主人公は良い大学を良い成績で出たのに就職もせず、父親の友人の奥さんと不倫したうえ、その娘をフィアンセから奪って結婚するという映画ですから、それまでのハリウッド映画のモラルからは外れた映画でした。しかも、その主人公は背も低いし、イケメンというわけでもなく、新しいアメリカ映画でした。ただ、マイク・ニコルズ監督は、ブロードウェイの演出家でもあり、同じ年に公開された衝撃作「俺たちに明日はない」に比べると、演出はオーソドックスでした。
で、主演のキャストの紹介ページ...
このプログラムにもあるように、出演陣で、最も格が上だったのは、「ミセス・ロビンソン」を演じたアン・バンクロフトでした。既に「奇跡の人」でアカデミー主演女優賞を受賞し、この映画でも主演女優賞にノミネートされています。ダスティン・ホフマンも、キャサリン・ロスもまだ新人でしたが、ともに、この映画でブレイクし、スターになりました。で、裏表紙は...
キャサリン・ロスです。で、改めて見ると、表紙は表も裏もキャサリン・ロスが売りで、主人公のダスティン・ホフマンの顔はよくわかりません。公開時には、ホフマンが日本で客を呼べる人気俳優になるかどうか、自信がなかったんでしょう。とりあえず、ホフマンは隠しておけと...。今ではウソみたいな話ですが、新しいタイプの俳優だったわけです。
アメリカン・ニューシネマというよりも米国青春映画の代表作ですから、当然、ブルーレイにもなっています。
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