1960年代のディズニー特撮コメディ「フラバー〜うっかり博士の大発明」

　「フラバー」といっても、ロビン・ウィリアムス主演の1997年のリメイクではなく、1961年（昭和36年）のオリジナル版、元祖「フラバー」。そのプログラムの表紙です。

　主役の「うっかり博士」として発明にいそしんでいるのは、フレッド・マクマレーです。いつも考え事をしていて心ここにない教授（原題は「The Absent-minded Professor」）が、弾力性が超強く、空気よりも軽い物質「フラバー」を発明したことから始まるコメディです。「fly」と「rubber」が合体して「flubber」ーー「空飛ぶゴム」ということなんでしょうか。

　スタッフ・キャストはこんな顔ぶれです。

　監督のジョージ・スティーヴンソン、音楽のリチャード・M・シャーマン、ロバート・B・シャーマン、そして特撮効果チーム。いずれも1964年製作・1965年日本公開のディズニー映画「メリー・ポピンズ」と同じスタッフです。当時のディズニー映画で特撮とコメディが得意な最強スタッフだったということでしょう。で、このプログラム、後ろの方のページで「メリー・ポピンズ」や「ラブ・バッグ」（1969年）の話が出てきますから、1961年公開当初のものではなく、その後のリバイバル上映のときのもののようです。

　で、フラバーは上の写真にもあるように、タイヤの空気に入れれば、自動車は空を飛び、バスケットボールのシューズに仕込めば、天井近くまで跳ぶことができます。このプログラムの画期的なところは、フラバーの製法まで載っていることです。

　お遊び精神があふれています。やはり夢を売るのがディズニーです。最後に裏表紙。

　うっかり博士の頭なの中では、いろいろなことが渦巻いているようです。チアリーダー比率が高いですが...。

　ディズニー特撮コメディの古典として、DVDもしっかり出しています。

フラバー うっかり博士の大発明 [DVD]

　元祖が上で、リメイクはこちらです。

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　ロビン・ウィリアムス全開です。