レイ・ブラッドベリ原作、ロッド・スタイガー主演、ジャック・スマイト監督の「いれずみの男」

 レイ・ブラッドベリが91歳で亡くなりました。ブラッドベリの小説の映画化というと、有名なのは、フランソワ・トリュフォー監督の「華氏451度」ですが、この小説もロッド・スタイガー主演、ジャック・スマイト監督で映画化されました。

 1969年(昭和44年)公開の「いれずみの男」。そのプログラムの表紙です。映画は「いれずみ」がひらがなになっていますが、原作本の邦訳は「刺青の男」と漢字表記でした。

 ストーリーは、ある日、出会った全身いれずみの男。そのいれずみを見つめていると、いれずみが動き出し、物語の世界に吸い込まれていくという形式でつながる短編オムニバスです。スタッフ、キャストはこんな具合です。

 主演のロッド・スタイガーも、クレア・ブルームも演技力には定評がありますが、それほど華があるタイプではありませんから、どうしても地味な印象の映画になってしまいます。ジャック・スマイト監督は「ミステリーゾーントワイライト・ゾーン)」や「刑事コロンボ」といったテレビ畑出身の人ですが、映画でもポール・ニューマンの「動く標的」など良い仕事をしています。

 で、全身いれずみの男というのはこんな感じというページ...

 不気味というか何というか...。レイ・ブラッドベリの映画化はなかなか難しいようです。この映画もアマゾンで調べてみますと、日本でDVDも出ていない様子で、輸入盤の「The Illustrated Man」のVHSがある程度でした。

The Illustrated Man [VHS] [Import]

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 で、レイ・ブラッドベリの原作はこちらです。
刺青の男 (ハヤカワ文庫 NV 111)

刺青の男 (ハヤカワ文庫 NV 111)