アクション・スター、チャールズ・ブロンソンを確固たるものにしたイタリア・アクション映画「狼の挽歌」
フランス映画で成功したチャールズ・ブロンソンはイタリア映画にも出ています。それが、こちら..
「雨の訪問者」と同じ1970年(昭和45年)公開の「狼の挽歌」。そのプログラムの表紙です。こちらは、がちがちのアクション映画でした。テリー・サバラスも出ていますから、マカロニウエスタンの勢いで、現代アクション映画にもイタリアが出てきた感じでしょう。
このプログラム、普通の映画のプログラムよりも厚めで中身も充実しています。何しろ、最初にブロンソンの「日本の皆様へ」という前口上があります。
「さらば友よ」「雨の訪問者」と、日本でも立て続けに大ヒットし、この映画でダメを押そうとしたのでしょう。
プログラムには、ギャングスター俳優の系譜を紹介するページもあります。
映画史の勉強になります。ブロンソンも、もはや個性派の名脇役というカテゴリーではなく、こうした歴代のスターと肩を並べる存在になってきたわけです。
で、この映画の見せ場は...
「息をもつかせぬ5大見せ場!」だそうです。そして、出演陣...
ご覧のように、「雨の訪問者」もそうだったのですが、この頃になると、ブロンソンの映画には、夫人のジル・アイアランドが付いてきます(出ています)。このあたり、いろいろと、ご意見があるところでしょう。ブロンソンが出演条件の中に入れていたのかもしれません。
そんなこんなで、男の友情の「さらば友よ」、ちょっと切ないサスペンス映画の「雨の訪問者」、そしてガチガチのアクション映画の「狼の挽歌」の3連続ヒットで、チャールズ・ブロンソンの時代がやってきます。ちなみに、「狼の挽歌」のプログラムには、「逢ってきたブロンソンーーCMロケのエピソードから」という電通のCMプランナーさんの寄稿もありますから、日本の場合、この3作に「マンダム」のCMの大ヒットが加わり、ブロンソン人気は4弾ロケットで上昇していきました。
フランス映画の2作と同様、イタリア映画の「狼の挽歌」もDVDになっています。
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2008/12/26
- メディア: DVD
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