70年代を代表する刑事映画であり、追跡映画の傑作。ジーン・ハックマン主演、W・フリードキン監督の「フレンチ・コネクション」

 クリント・イーストウッドの「ダーティ・ハリー」とともに、1970年代を代表する刑事映画であり、追跡型アクション映画の傑作。それがこちら...

 「ダーティ・ハリー」と同じく、1971年製作、1972年(昭和47年)に日本で公開された「フレンチ・コネクション」。アクション映画のロードショー封切館だった日比谷映画劇場のプログラムの表紙です。ジーン・ハックマンは既に「俺たちに明日はない」など名脇役として頭角を現していましたが、この映画で、主演としても稼げる大スターになりました。

 時代とともにヒーロー像が変わったんですねえ。監督のウィリアム・フリードキンはこのあと、1973年には「エクソシスト」を発表していますから、最も脂が乗っていた時期でした。「フレンチ・コネクション」の張り込み、地下鉄での尾行、そして地下鉄を追うカーチェイスと、静から動へと移っていくダイナミックな映画で、追跡場面のスタイルを創ったアクション映画のクラシックといっていいでしょう。このあたりの映像表現の斬新さでは、「ダーティ・ハリー」の一歩先を言っていました。で、「フレンチ・コネクション」にも、ジョン・フランケンハイマー監督で、舞台をニューヨークからフランスに移した続編があります。ただ、「ハリー」のように5本も続くことにはなりませんでした。

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 左側で、ショットガンを構える姿が決まっているのが、ハックマン扮するポパイの相棒役を演じたロイ・シャイダーで、シャイダーもこの映画でブレイクします。「重犯罪特捜班ザ・セブン・アップス」で刑事役で主演となり、「ジョーズ」「マラソンマン」「オール・ザット・ジャズ」へと役柄を広げていきます。

 この映画、ニューヨークを舞台にしたアクション映画の古典ですから、ブルーレイには当然、なっています。

 続編とセットになったものもあります。