「Make my day」が決め台詞のクリント・イーストウッド主演ドン・シーゲル監督「ダーティ・ハリー」
1970年代は新しいタイプの刑事モノ映画が生まれてきました。その代表的な1本が1971年製作、1972年(昭和47年)日本公開のこちらです...
44マグナムをぶっ放すクリント・イーストウッド。ご存知、「ダーティ・ハリー」です。それまでの刑事物といえば、小ぶりのリボルバーが多かったのですが、この映画あたりから、象でも撃ちに行くのかと思うようなパワフルな大型拳銃が主人公のお気に入りアイテムになりました。一方で、被害者よりも加害者が保護されているのではないかという法と秩序に対する社会の批判的な空気を反映したような「俺が裁くぜ」みたいなストーリーが目立つようになります。もっとも「ダーティ・ハリー2」では、法を無視して犯罪者たちに死刑(私刑)を執行する警察の秘密グループが敵役になっていますから、「行き過ぎもダメよ」的な世間の空気も取り入れています。
イーストウッドと恩師とも言えるドン・シーゲル監督が創造したハリー・キャラハン刑事のキャラクターは世界的に大受けし、この映画はシリーズ化し、「ダーティ・ハリー5」まで続きましたが、当時、この映画がどんな映画を意識していたのか。それが見える、こんなページがプログラムにあります...
「『ブリット』をしのぐ5大ハイライト」−−スティーブ・マックイーンの「ブリット」がライバルだったわけですねえ。でも「ブリット」といえば、カーチェイスですから、「ブリット」と比較するとなると、「ダーティ・ハリー」と同じ1971年製作、1972年公開の「フレンチ・コネクション」のほうを挙げたくなってしまいます。「ダーティ・ハリー」はカーアクションよりも銃撃場面の迫力でブレークスルーした映画でした。
そして裏表紙...
ここで、有名な「Go ahead. Make my day」という決め台詞が飛び出します。ウィキペディアでは「やれよ。楽しませてくれ」という訳が紹介されていますが、「やれや。俺の記念日にしてくれや」とも訳せるかもしれません。いずれにせよ、このセリフ、「I'll be back」といえば、シュワちゃん*1をすぐに思い浮かべるように、「Go ahead, Make my day」といえば、ダーティ・ハリーであり、イーストウッドです。
大ヒット映画シリーズなので、ブルーレイはありますし、シリーズをまとめたBOXも出ています。
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