鶴屋南北の「盟三五大切を映画化した松本俊夫のATG映画「修羅」

 ATGの映画のチラシです。

 1971年(昭和46年)に公開された松本俊夫監督・脚本の「修羅」。松本俊夫アヴァンギャルドな作風の監督で、この2年前、「薔薇の葬列」で長編映画デビューしました。「薔薇の葬列」は、ピーターのデビュー作でもあります。

 さて、このチラシ、表紙部分はCDぐらいのサイズですが、三つ折りになっていまして、縦に開きますと...

続きを読む

村山知義演出、新協劇団の昭和13年演出作品「デッド・エンド」

 発掘資料を久しぶりに引っ掻き回していたら、面白いものを見つけました。

 保存状態が悪かったので、かなり劣化していますが、新協劇団の昭和13年(1938年)3月公演「デッド・エンド」のプログラムの表紙です。A4の紙を二つ折りした簡単なものですが、注目は「村山知義演出作品」とあることです。ご存知の人はご存知だったんでしょうが、村山知義は前衛芸術家、特にコラージュ作品とイメージが強かったもので、演出までしていたとは知りませんでした。まあ、前衛芸術家の場合、あらゆる表現形態を追求するので、演劇の世界に進出しても不思議ではありませんが。

 舞台は伝説の劇場、築地小劇場。演劇史は疎いので、新協劇団については知らなかったのですが、ウィキペディアなどを見ますと、こちらも伝説的存在であったようです*1。それは表紙を開いて、出演者の一覧を見ると、わかります。

続きを読む

ここからシリーズ化が始まった。チャールトン・ヘストン、リンダ・ハリソンの「続・猿の惑星」

 今も続くSF映画の人気シリーズです。

 第一作「猿の惑星」から2年後の1970年(昭和45年)に公開された「続・猿の惑星」。ここに「猿の惑星」シリーズが始まります。日比谷映画劇場のプログラムの表紙です。

 スタッフ・キャストと解説です。

続きを読む

フィルム・ノワールの巨匠、J・P・メルビル監督が対独レジスタンスを描いた「影の軍隊」

 第二次大戦、ナチスドイツ占領下のフランスでのレジスタンス(抵抗)運動を描いた映画です。

 1969年製作、1970年(昭和45年)日本公開の「影の軍隊」。東京日比谷・みゆき座のプログラムの表紙です。当時、みゆき座は基本的に女性映画のロードショー館だったのですが、こうした映画も上映していたんですね。

 スタッフ・キャストです。

続きを読む

大阪万博で評判になり、一般公開された美しく哀しいペルー映画「みどりの壁」

 珍しいペルーの映画です。

 1970年製作、1971年(昭和46年)日本公開の「みどりの壁」。ニュー東宝のプログラムの表紙です。この時代、銀座でペルーの映画が公開されていたのですね。

 スタッフ、キャストと解説ページ...

続きを読む

チラシ、プログラムのデジタル化から3年。プログラムやチラシのスキャンに使うマシンも変わってきました

 家の納戸の奥から発掘された映画のチラシやらプログラムを2012年4月からボチボチとスキャンしてデジタル保存し始めたのですが、当時使っていたのは、ScanSnap S300MとEPSON PX-1600Fでした。しかし、あれから3年。道具も変わりました。

 映画のチラシには、こちらを使っています。

FUJITSU ScanSnap iX500 FI-IX500

FUJITSU ScanSnap iX500 FI-IX500

 映画のプログラムなど綴じられているものはこちら(ページをばらして、完全デジタル化・紙廃棄は考えていないので)

富士通 スキャナー ScanSnap SV600 (A3/片面)

富士通 スキャナー ScanSnap SV600 (A3/片面)

 どちらもScanSnap。速くて便利です。そして楽です。映画のプログラムの場合は、透明なアクリル板でページを固定しています。ScanSnap SV600専用の「ブックプレッサー」は高かったので、普通の透明なアクリル板を使っていますが、特に支障はありません。こだわる人はこだわるのでしょうが、そこまで、こだわりはないので。

 というわけで、今回はチラシやプログラムと関係ない番外編でした。

2012年4月7日 家の納戸から昔々の映画のチラシなどが大量に発掘され... - 昭和の映画のチラシとエトセトラ

京マチ子、司葉子、団令子、星由里子。美人女優競演の東宝映画「沈丁花」

 日本映画がまだ多少は華やかであった頃の映画という感じです。

 昭和41年(1966年)公開の東宝映画「沈丁花」。並ぶのは美人4姉妹を演じていた京マチ子司葉子、団令子、星由里子の皆様(左から)。和装もなかなか良いものです。

 表紙を開きますと...

続きを読む