Ｊ・P・ベルモンド、F・ドルレアック主演、フィリップ・ド・ブロカ監督の大追跡アクション・コメディ「リオの男」

　8日間の休暇でパリまで恋人に会いに来た航空兵。その恋人が誘拐され、取り戻そうと追っかけているうちにブラジルのリオへ、というコメディ・タッチの追っかけフランス冒険活劇。そのプログラムの表紙がこちら...

　1963年製作、1964年（昭和39年）公開の「リオの男」。イラストの男性はジャン＝ポール・ベルモンド、女性はフランソワーズ・ドルレアックです。追跡また追跡、冒険また冒険のジェット・コースター・ムービー。ベルモンドは、1959年にクロード・シャブロル監督の「二重の鍵」とジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」の主役を演じ、ヌーベルバーグ時代のヒーローでしたが、完璧な二枚目のアラン・ドロンと違い、明るくユーモアがあり、軽妙なアクションものも得意でした。そんな若さ爆発の一作です。スタッフ・キャストはこんな具合です。

　監督は、フィリップ・ド・ブロカ。テンポのいいコメディが得意な監督さんで、この映画が大ヒットしたもので、2年後の1965年に、再びベルモンドと組んで、「カトマンズの男」という映画を撮っています。で、フランソワーズ・ドルレアックですが、こちらが紹介ページ。

　この紹介記事にもあるように、ドルレアックはカトリーヌ・ドヌーヴのお姉さんです。1942年生まれだから、この映画が撮影された1963年はまだ21歳だったわけです。ドルレアックは1967年、25歳のときに交通事故で亡くなります。で、左ページにありますように公開当時、この映画、フランスで歴史的な大ヒットを記録しました。夏休みの休暇中に恋人を誘拐され、どこまでも追いかけて取り戻すという1週間の大冒険アクション・コメディ。今でも、このプロットは使えそうです。

　で、「リオの男」、フランス映画のためか、DVDも日本語版は出ていないようで、輸入盤しかありませんでした。