クレージーキャッツの年忘れ爆笑公演「幕末ゲバゲバ風雲録」

 またも珍品が発掘されました。1969年(昭和44年)12月2日から27日まで東京宝塚劇場で行われたクレージーキャッツの「クレージー年忘れ爆笑公演」のパンフレット。

 イラストがアートです。で、開くと演目付きの扉が出てきます。

 演目は「幕末ゲバゲバ風雲録」と「大音楽会 クレージーの場合は?」の2部構成です。ウィキペディアを見ると、日本テレビの伝説のバラエティ番組「巨泉×前武ゲバゲバ90分!」の放映が始まったのが、1969年10月ですから、その余勢をかっての「ゲバゲバ風雲録」なのでしょう。また、当時は、70年安保前夜で全共闘の「ゲバルト」が流行語となり、世相騒然としていた時代。お笑いはそうした世の中の空気を取り込んでしまうわけですね。全共闘に志士を重ね合わせていたのかもしれません。
 デジタル保存は、この扉表紙だけでもいいんですが、左の広告のテレビがあまりにもレトロで、しかも超高級品だったので、ついでに。宝塚劇場A席1800円の時代に、19インチテレビが20万円していたんですねえ。
 最後に出演者リスト...

 クレージーキャッツに加えて、園まり、重山規子、宮城まり子という顔ぶれで、小松政夫も出ていますねえ。で、こちらもテレビ広告が面白いかったんで、一緒に。

 で、この翌年1970年(昭和45年)の正月映画として公開されたクレージーキャッツ主演映画が「クレージーの殴りこみ清水港」で、このパンフレットでもスチル写真を特集しています。この映画は、当時、人気の若手女優、内藤洋子が共演していることが売りだったようです。

クレージーの殴り込み清水港 [DVD]

クレージーの殴り込み清水港 [DVD]